【長野】一体感を感じたRFL~今年長野県で2か所目の初開催

「リレー・フォー・ライフ信州in長野」(柄澤清子実行委員長)が10月13日(土)と14日(日)に、長野市の城山公園ふれあい広場で開催されました。雄大な長野の自然に囲まれた会場は善光寺から歩いてすぐの距離にあります。参加者から「この感覚を言葉では表現できないけれど、とにかく一つになっている感じがする」と興奮気味に話す方もいるなど会場全体が温かい雰囲気に包まれていました。近くを偶然通りかかった地元の方々が「何かやっているね」とそのまま会場に入る姿も。気軽にコースを歩きブースに立ち寄るなど、知らずに立ち寄った方も足を踏み入れやすい雰囲気がありました。

隣には長野清泉女学院中高があり、体育館などの施設を貸して下さり全面的なご協力を頂きました。長野実行委員会は、実行委員だけでも50名近くが参加。この他にも患者団体、学生、医療関係者など多くのボランティアスタッフが参加し、メディアの取材も複数入るなど「地域あげてのRFL参加」が実現し二日間で延べ約2200名の方が来場しました。

緑が綺麗な芝生の周りを周回トラックが囲み、チームテントやブースがそれを見守るように並び、会場は参加者同士の一体感を感じられる素晴らしい雰囲気でした。オープニングでは、ハワイアンフラやよさこいソーランの踊りがステージを盛り上げ、阿部守一・長野県知事らが祝辞を述べ開会式が始まりました。長野清泉女学院高校吹奏楽部の軽快な演奏が流れるなか、サバイバーズラップとチームウォークが始まりました。チームウォークには、地元のサッカークラブAC長野パルセイロの選手も参加しました。参加者の中にはサポーターもいて、嬉しそうに一緒にウォーキングする姿が印象的でした。初開催ですが、106名のサバイバー、いいやま温森の会、福寿草の会、長野よろこびの会、長野市民病院など34チームが参加しました。長野県で今年開催された松本実行委員会のチームも参加して、信州のRFLを盛り上げていました。

  

ステージ、テントブース、清泉講堂と会場の至るところで啓発のプログラムが行われました。ステージでは、市川博・長野副実行委員長の進行のもと関原健夫・日本対がん協会常務理事と柄澤清子・長野実行委員長による「サバイバーズトーク」が行われました。また、「子宮頚がんワークショップ」では、女子大生リボンムーブメントの新井涼子代表が「子宮頚がんの予防が大事。婦人科に行きにくいと思う方は母親のかかりつけの病院に一緒に行くなどして積極的に検診を受けて欲しい」と若年層の参加者に呼びかけました。清泉講堂では、快楽亭狂志さんによる落語や長野赤十字病院の浜善久医師による乳がんセミナーが行われました。この他にも、松本大学、愛和病院など多くの医療従事者が禁煙や緩和ケアについて講演を行い、どの回も真剣な眼差しで熱心に耳を傾ける参加者でいっぱいでした。

  

この他にも楽しいプログラムがたくさんあった長野会場。地元の男声合唱団ZENは、「信濃の国」などを歌い観客を楽しませ、高山賢人さんは二胡を演奏し情緒的な音色が会場内に響き渡りました。トラック中央のフィールドでは、参加者も一緒になって体験できる参加型のプログラムが盛りだくさん。AC長野パルセイロの選手による子供サッカー教室、木工教室やバルーンアート、キッズダンスなどお子さんが楽しく遊べる内容で、多くの家族連れが参加していました。元気に遊ぶ子供たちの姿を微笑ましく眺めているサバイバーの姿が印象的で、まるで命の尊さをかみしめているかのような光景でした。

サバイバーズカフェも設けられ、アニマルセラピーも人気で多くの参加者で賑わっていました。「可愛いわね」「動物って癒しになるわね」という声も多数聞かれ、皆さん癒されていたようです。

夕方になり、会場内のルミナリエが綺麗に点灯しました。県立こども病院の皆さんに書いてもらったルミナリエバック200枚が会場内に設置されました。このルミナリエバックは9月に行われた松本のRFLでもトラック沿いに並びました。その後、長野実行委員会が大切にお預かりし、ここ長野のRFLでも優しく火が灯りました。今回はサテライトルミナリエが行われ、こども病院でルミナリエを行った後に会場内に持ち込まれました。こども病院でのルミナリエでは、多くの子供たちが自分で書いたルミナリエバックを目を輝かしながら探していたそうです。小児がん対策の充実を願いながら、子供たちが書いたカラフルな絵やメッセージを真剣に読む人がトラック沿いにはたくさんいました。エンプティテーブルでは「特別な時間」といった空気感が作られ多くの人が周囲に集まりました。静寂に包まれた中で朗読が始まると涙される方が多く、終了時には「お父さんも頑張ったんだよね」と子供が母親に語りかけ亡き父を偲ぶ親子もいました。皆が思いを一つにした感動的なエンプティテーブルとなりました。

  


夜になると、交流タイムが設けられ、チーム同士でテントを行き来し語らい合う姿が多くみられました。ステージプログラムが全て終了し会場が静寂に包まれると、自然の音と参加者の話声が聞こえるのみで夜が更けて気温は下がり涼しくなっているにも関わらず、ぽっと温かい空気が流れているように感じました。24時間リレーウォークする人達も、自然と仲間と語らいながら歩く人が多かったです。

二日目は体操からスタート。つぼたたき体操やラジオ体操など、様々な体操が紹介され、皆さん楽しそうに参加されていました。この日は、信州プロレスリングの選手たちがフィールドで自慢の技を披露しました。技が決まるたびに歓声があがり「長野を元気に!!」と地元で活躍する彼らのパフォーマンスを見て参加者もたくさんの元気をもらいました。

みゆき野吹奏楽団が軽快な演奏を行いファイナルウォークが行われました。サバイバー、ケアギバー、参加者がそれぞれ24時間の疲れも感じさせない足取りでトラックを1周しました。閉会式ではチーム表彰も行われました。面白かったチーム、沢山歩いたチームなど何かしら頑張って一番になったチームが紹介されると、歓声があがり皆さん笑顔でステージに登壇しました。柄澤実行委員長の挨拶をもって今年のRFL信州in長野は全てのプログラムを終了しました。

トラックでは、ベビーカーを押しながら歩くお母さん、いつもの散歩といった風な老夫婦、かけっこをする子供など様々な参加者の姿がありました。スローガンの「いっしょにあるこう」という言葉がぴったりな光景が見られた長野会場。「参加チーム、参加者同士の交流を目指している」市川副実行委員長が話すように、RFLならでのサバイバー同士の交流や、サバイバー、ケアギバーと参加者の交流が盛んで、とても温かみのある一体感を感じる大会となりました。参加したどのチームも元気に笑顔で歩き、楽しんでいる様子がうかがえました。地域密着を目指して今年の実行委員会にも、地元の多くの企業やメディア、医療関係者、患者団体の方が集まりました。「信州でもっとRFLを広めたい」今年、松本、長野と2か所で開催された長野県ですが来年以降その和は着実に広がりそうです。

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