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素晴らしい隠者に導かれリレー・フォー・ライフに辿り着く

2014年09月25日(木)

リレー・フォー・ライフ・ジャパンみやぎ・今年の実行委員長の方からの原稿です。自分はがんサバイバーではないので参加し始めた当初、「果たしてサバイバーの本当の気持ちに共感できるのだろうか」とも思ったそうです。しかし今ではサバイバーさんと心を分かち合うことでお互いが元気になっていると感じています。

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皆様のお力添えで開催の準備も滞り無く終わりホッ!
待ちに待ったリレー・フォー・ライフ・ジャパンみやぎのスタート前の
ほんのひと時の間の胸の高まりを皆様と共に味わっております。

思い起こせば約55年前、私が5歳のころ新宿区西大久保に住んでいた時の大切な思い出の一つです。ある日母に手をひかれ向かった先は新宿御苑内の落ち葉拾いと清掃のボランティアでした。御苑が綺麗になって気持ちいいから、清掃後にもらえる二つのおにぎりが楽しみだから、母を一人占めできるから…幼い私にとっては十分な動機でした。この楽しい出来事は年に二回、小学六年生まで参加し、今でもその時期になるとふと思い出すことがあります。大袈裟なようですが、この経験が私の人生にとって大切な生きざまになっています。還暦を迎える今、母の背中を追いかけて歩んでいる自分がここにいます。

時がたち、私たち家族の支えであった夫を亡くし、四人の子育てに奮闘する傍ら、リンパセラピー・リフレクソロジーサロンの経営をしているときでした。リフレクソロジストのチェーン本社から、また、娘が在学していた学校から同時に介護施設のボランティア募集があったのです。私は、思いもよらぬ形で再びボランティアが出来ます事に心が弾みました。そして施設ご利用者様にリンパセラピーやリフレクソロジーの施術提供を約13年間行うことができ、多忙ながらも充実した日々を送ることができました。

ボランティア活動がひと段落したある日、当サロンにある女性のお客様がいらっしゃいました。この女性はリレー・フォー・ライフ・ジャパン(RFL)みやぎの事務局の方だったのですが、この方との出会いが私にとってRFLの始まりの日でした。私は施術後に声をかけられ、RFLというがんのチャリティーイベントがあることを聞きました。当時、恥ずかしながらRFLの存在を知らずにいましたが、彼女の熱意やイベントの理念に共感を覚え、即座にRFLに参加することを決意しました。その際、幼いころの母との爽やかな思い出がよみがえり、胸が熱くなったことを覚えています。

RFLに参加するにあたり、サバイバー(がんと共存してその人らしく生きている人)の相談に乗る機会は色々な集会や講習会、お客様と多々ありました。当日、私どものサロンブースにいらっしゃった方は勿論、当サロンのお得意様でありサバイバーの方も顔を出していただき、屈託のないがんについての話をたくさん交換させていただきました。

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朝、早くに各部署のボランティアの方々が備品準備に動かれ、
その後顔合わせのご挨拶で集合。
顔なじみの方々ですが新鮮な緊張感の心持で一致団結。

ただ、参加にあたって不安もありました。サロン経営、リンパセラピスト、枇杷葉温圧灸師の私が「果たしてサバイバーの本当の気持ちに共感することはできるのだろうか」、「もしかしたら役に立てないのではないか」という感情が心の片隅に潜んでいました。しかし、お話しさせていただいたサバイバーの方々から「普段言えなかったことが素直に話せて、胸のつかえが少し取れた」などといった言葉をいただけたことは、そんな私にとって救いであり、少しでも役に立てて良かったという何とも言えない感情を味わうことができました。実際、枇杷葉温圧灸をさせて戴いているときはサバイバーさんの気と心を一緒に分かち合う事でお互いの自己免疫が元気になっている様な気分に浸れます。サバイバーさんも同じ意見のようです。

そんな私も、今年で6回目の参加、加えて今回は初の実行委員長を務めさせていただきました。過去参加したRFLを振り返り思い出しますと1回目は無我夢中で2テントをこなすだけで精一杯。サバイバーさんや友人、当日参加の多くの皆様のお気持ちに支えられ無事終了しました。2回目3回目と重ねて参加させて戴くに辺り、深い所の会話の交流が出来る様に成りました。4回目5回目になりますとサバイバーやケアギバーとリレーで再会を確認し合う。そこには会話は無くとも同じ時間、空間を分かち合い穏やかに過ごすことが出来ました。6回目の今回は課題でありましたサバイバー、ケアギバー、病院、医療関係、病院単体のケァカフェ等のお声掛けを地道に働きかけました。そしてRFLの招致に宮城県、名取市、各市町村のボランティアの皆様と一緒に力を合わせお声掛けにご尽力いただきました。

心ひとつになった事で、お陰様で無事事故もなく課題もクリアでき感謝の念でいっぱいであります。とともに、幼いころの経験から今に至るまでの歩みには、要らない経験は無かったことを確信いたしました。そして私を成長させてくれたRFLのお心ざしを胸に今まで出会えた皆様に感謝し、これから出会うであろう方々にもRFLの素晴らしさを分かちあえる会に出来ます様努力してまいります。では皆様、又いつかお会いできます日を心より楽しみに、開催に向け一年をかけゆっくり歩み始めさせていただきます。

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お子様も、老若男女の皆様も募金のビンゴにひと時のスリルに1点集中!

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プロフィール
佐藤恵子
昭和30年5月27日生まれ。ふたご座 東京都新宿区出身(江戸っ子)
22歳で仙台出身の主人と結婚。仙台市在住。
30歳を頭に男、男、女、女の、年子4人の母。
リンパセラピスト。カラーセラピスト。枇杷葉温圧灸師、整体師、
豊かな癒しの杜サークル代表。
デーサービスラヴィフォーレ会長。(会長とは名ばかりで、ご利用者様の
仲間に入れて貰い色々な視点からお話を拝聴し勉強させて頂いております。)