リレー・フォー・ライフ・ジャパン広島

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2021年11月20日

がん友のエッセイ

 がん患者大集会に参加しました

 「今回の大集会は広仁会館か。久しぶりの広島県、よし行こう」RFL広島でいただいたチラシを見て決断する。コロナ禍になって研修といえばほとんどがズーム。時には現場に行き緊張感を持って学習したい。メールで申し込む。
 「広仁会館に来られる方、ボランティアとして協力してくださる人は連絡してください」一〇月二六日、浜中理事長よりメールが届く。「私は行きますので協力します」とすぐに返事。よし、大集会開催の一一月十四日は忙しくなるだろう。しっかり協力しよう。
 「うーん、腰が痛いなあ。ぎっくり腰というより疲れがたまったのかもしれないぞ」昨日の午後から腰の調子が今一と思っていたら今朝からははっきり痛い。「十四日までには治っていればいいのだが。協力できないのは困るよな」と思う。そうしていたら理事長よりメール。『今回は人数が足りていますので、いいですよ。ゆっくり来てください」助かった。よし。じっくり学習させてもらおう。十一月五日の出来事。
 「よし、今日の天気は良い。気持ちよく出発だ」十四日の九時、備後府中道の駅より高速バスで広島へ。バスセンターへは十時四十分頃到着。コロナ前に比べれば本数が少なくなっているので午後の行事ではあるがバスで行くならこれだ。
 「こんにちは、皿海さん。また会えましたね」会場広仁会館に入るとすぐに声をかけていただく。RFL広島で一緒に実行委員をした方。しばらくそこで談笑する。
 受付を済ませ二列目に着席。最前列は遠慮だが、歳のせいか前半でないとよく聞こえないし目も悪くなっている。それでは講師の講演、気になった部分をいつものように記してみよう。
 一部①は「緩和ケア医ががんになって」JA愛知厚生連海南病院 大橋洋平先生。
 私のがんはジストです。胃にでき、大量の下血がありました。検査は血液ではなくCTなので四か月に一回です。今日は、私が大切にしている三つのことを話します。
① あきらめる。手放す。 「がんになる前にできていたが、今はそんな風にはできない」そんなことはあきらめよう。私は車が好きで広島へも車で来たかった。以前乗っていた愛車スバルWRX STI を手放した。
過去を諦めよう、今を大切に生きよう。諦めたからこそ、健康な時、順調な時には思いもよらなかった新しい自分になることだってできる。ケータイを手放したら、気楽になった。
② 足し算革命 「五年生存率五%」と言われても自分が五%か九五%かどっちかわからない。レントゲンを見て「何年生きられますか」と聞いても「わかりません」だったら、私のどん底、転移がわかった2019年4月8日を一日目とし、そこから生きた日を足し算していく。少しは気持ちが軽くなる。
③ 一期二会(いちごふたえ)この出会いを大切にしよう。気持ちを楽にして出会いを楽しむ。「また会いたい」と思っていたらまた会えるかも。「また会いたい」と思われる人になりたい。
 一部②は「がん罹患者主体の『寄り添い方』とは?」がんチャレンジャー代表 花木裕介氏
 二〇一七年一一月二〇日 中咽頭がん宣告。化学療法八回(二か月)放射線療法 計三十五回(二か月)「絶対治るとは言えないが、少なくとも四か月以上の治療が必要」と言われたらどう感じるだろうか。
 家族・友人・上司・同僚にもこちらの思いや考え方を聞いてもらえず、一方的に向けられたアドバイスやメッセージで心が苦しくなったことあり。まずは傾聴をベースとしたかかわりを持つ。最初はこちらの話を聞いてもらえると、本当に望むことが伝えやすい。その後は相手の言葉も受け入れられる。
 まずはその方の状況や思いを聞かせてもらい、そのうえで言葉をかけるべきか、かけないほうがいいのかを考えて行動しては。
 そんな思いで「青臭さのすすめ はるかぜ書房」を出しました。
 二部はシンポジウムACPでした。長い良い話なので今回はまとめきれません。お許しを。