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2021年08月13日

がん友のエッセイ

   スマホに替えました

 「母さん、今使っているケータイはもう数年で使えなくなるそうだね。手紙が来ていたよ」私が告げる。「そうね。だけど急いで替える事情があるの?もうしばらくは今のままでいいよね」「そうだね」ということでガラケーを使っていた。菅官房長官(当時)が「日本のケータイはもっと安くできる」と言っていたので、その行方を確認してからでもいいやという思いもあった。

 「母さん、機種変更の手紙が来たけれど、この手紙を持参すれば機種は無料で替えられるそうだよ」「じゃあ、予約して、一緒に行こうね」妻が言う。我が家のケータイは家族割で妻の通帳から支払いをしているので、妻の思いを尊重せざるを得ない。

 ということで七月一日、私たち夫婦と娘の三人でケータイのショップへ行く。妻は普通のスマホ、私は老人用のスマホに変更。娘は私たち夫婦だけだと、店員さんの説明を聞いても理解できないところがあるだろうからと同伴してくれた。

 私は店員さんに電話帳の引継ぎはもちろんだが、アプリを一つ入れておいてもらいたいのがあった。その話を仕掛けると「私が入れてあげるから今言わなくていい」と娘がささやく。店員さんも「娘さんができるのなら娘さんにお願いしてください。電話帳はしますが、他のことは例えば画面にシールを張るのから何から料金をいただくようになりました。ケータイ料金の値下げが原因と思いますが今年の二月からそうなので、できるだけ娘さんにお願いしてください」「了解しました」

 私が必要としたアプリは「TATTA」これを使ってジョグすると、GPS機能により、何キロを何分何秒で走ったというのがわかる。そしてキロごとのラップ、ジョグした地図も出てくる。

 おまけに「TATTA」と「ランネット」を連携しておけばマラソン大会や、走ったり歩いたりするイベントに参加することができる。コロナ禍で多数の人が集まっての大会は中止もしくは延期がほとんどだけに、これはありがたい。

 実際に会場に行かなくても参加できるので、交通費が節約できる。そして走るコース、スタート時間も自分で計画できるので、時間的にはずいぶん楽になった。

 ただ、公認の大会ではないので、交差点では一時停止し、周りを見てからジョグするし、もちろん信号が赤だとその間は前に行けない。結果として時間はいつもよりかかる。周りに人がいないので気が楽ともいえるが、「ここは負けるわけにはい

かないぞ」と思いがんばる力、充実感が今一。だけど、「コロナ禍ではこういう機能・大会があってよかった」と思い、楽しみたい。

 八月八日、私に取って初めての大会、「月一タイムアタック」に参加。五時四十五分スタート。朝早くスタートしなければ、暑くなって,熱中症の心配もあり。それに距離は違うが今日は五輪の男子マラソン六時スタート。それよりはちょっとでも早くスタートしたい。

 町内をジョグし、信号があまりない裏道で府中高校方面に向かう。結構日差しが強い。できるだけ陰になるようにコース取りしながらジョグ。府中高校に着くと、そのまま南へジョグし、また北上し、来た道とは違う裏道で我が家を目指す。途中、「今何キロかな」と思いスマホを開くと8・2キロ。うんこれならいい調子。

 我が家を少し過ぎたところでスマホを開くと「えっ!まだ8・2」もしかしてさっき開いた時、間違ってどこかに触れて一時停止したのでは。まあいい。今回は初回、慣れるためにともかく十キロ以上ジョグしなければ。そう思い中須方面をジョグし、やっと十キロを超えゴール。やれやれ。疲れたぞ。

 タイムを見ると一時間二十二分四十五。広島県で七十番。これからジョグだと暑くなるからそんなに順位は変わらないぞ。それにしても実際集まっての大会だと2~3年前だけど、十キロだと五十五分くらいで完走だったのに。しょうがない。

 スマホの使い方も、もう少し練習したほうがいいよな。でもね、CD「初めての使い方動画」というのが入っていたけれど、動画のスピードだとついていけず置いてきぼりになっちゃう。でも、楽しんで少しずつ覚えよう。