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【岩手】がんに立ち向かう心ひとつに

「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2013いわて」(小野寺藤雄実行委員長)が9月14~15日、一関遊水地記念緑地公園で開かれ、初開催の昨年を上回る49チーム、延べ1400人が参加しました。「ひとりじゃない~がんに負けない未来に向けて~」をテーマに、手作りの心温まる大会となりました。
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昨年の世界遺産、平泉・観自在王院跡から会場を移しての開催です。14日正午。実行委員制作のてるてる坊主が見守る中、澄んだ秋空に色とりどりの風船を飛ばして幕開けしました。最初のサバイバーズラップの先頭は、斉藤謙一さんと家族のチーム。昨年一人で参加した斉藤さんは、進行がんと診断され、現在は放射線治療中です。今年は娘夫婦、孫2人の5人のチームで参加しました。「ジィジ、頑張ろう!奇跡はある 諦めるな!!」。家族のメッセージと手形を押したフラッグを手に、芝生の広場に作られたトラックを、一歩一歩踏みしめました。
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会場には、地域の医療、福祉関連のチームが多く参加していました。医師や看護師ら医療従事者とサバイバーや支援者が、交流している姿が見られました。共催の一関市は、手厚い協力で運営を支えました。市民との「協働」を掲げ、準備段階から実行委員会に職員が4人参加。会場やテントの提供にとどまらず、当日は4チーム約50人が参加し、受付や会場設営など運営スタッフとしても汗を流していました。
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2日目はあいにく、朝から小雨がぱらつき、次第に雨脚が強まりました。雨にもかかわらず、多くのチームが会場に残り、傘を差しながら、また雨合羽を着こんでウォークが続きました。
正午の閉会式では、小野寺実行委員長が「この催しを契機に、日ごろからがんに負けない体づくり、地域づくりを進めてほしい」とあいさつ。グッドサポーター賞の表彰では、サバイバーの斉藤さんに佐藤隆次事務局長から一輪のバラが贈られました。昨晩のエンプティテーブルのセレモニーで、テーブルの上の花瓶に飾られていた花です。「このバラは、家族、友人の揺るぎない愛、がんと闘う患者さんの強い意志の象徴です。来年もまた元気な顔で会いましょう」と語り掛け、幕を閉じました。
2年目のリレーをつないだいわて。がんと闘う人たちと支える人たちが一体となり、がんに立ち向かい、生きる勇気と希望を分かち合いました。
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