未来の子供たちへのプレゼント
この賞は、日本のリレー・フォー・ライフを応援し支えて下さる皆様と、京都実行委員会の皆様と共に受賞したのだと想います。心より感謝申し上げます。
私は、リレー・フォー・ライフに参加して多くのがん患者や仲間から「がん患者として生きる誇り」を教えて頂きました。
2010年4月、乳がんの告知を受けました。がん検診は一度も受けた事がありませんでした。HER2などの意味はわかりませんでしたが、医師から「質問はありますか?」と尋ねられたときに「京都で一番美味しい食事の出る病院はどこですか?」と聞きました。今から思うと、もっと質問すべき事があったのですが、「頑張らなあかん。食べなくては。」と思ったのです。その後の検査で、PET検査に映らないがん細胞だったり、軽い心臓弁膜症が見つかるなど検査のたびにガッカリする日が続きました。
「私は何を学ぶためにがんになったのだろう。」薬の副作用にも悩みながら、答えの出ない自問自答の日々を送っていました。
そして、日本対がん協会のHPと出会いました。その中のDVDに、アメリカ・タコマのリレー・フォー・ライフに参加して、にこやかに笑うがん患者さんと支援者の姿がありました。私は、その笑顔と一人一人の愛があふれる会場を見ながら号泣してしまいました。私も仲間に入りたい笑いたいと想いました。
自分の住む地域で、家族と友達と仲間たちとリレー・フォー・ライフに参加できる事は大きな希望と勇気を与えてくれます。
どうぞ、お近くのリレー・フォー・ライフの会場にご参加頂き、大きな感動を体験して下さい。私達は、貴方と出逢える事を心より楽しみにしております。
「がんに負けない社会」は、世界が一つになって成し遂げていく未来の子供たちへのプレゼントです。
最後に、家族へ愛と感謝を贈ります。