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【吉祥寺】ケアギバーズ・ラップも企画

「リレー・フォー・ライフ(以下RFL)2011in吉祥寺」は東京都武蔵野市にある成蹊大学で9月10日(土)11日(日)に開催されました。成蹊大学の美しい欅並木は武蔵野市の天然記念物、東京都「新東京百景」に指定されています。

開会式、サバイバーズラップのあと、アトリオ(中庭)内テントで「がんについてお話しましょ♪」と題して、片木美穂さん(卵巣がん体験者の会スマイリー代表)の講演、その後「大学生でした。~19歳・21歳でがんになって~」というテーマで、実行委員を中心に、片木さんを交えてパネルトークが催されました。発症に気付いたきっかけ、がんを宣告された時の気持ち、闘病しながらの学生生活、友人や家族との関係、就職の苦労、再発、化学療法と脱毛の悩みなど、若年性がんサバイバーの話に、参加者たちは熱心に耳を傾けていました。

また、校舎内では武蔵野赤十字病院血液腫瘍内科医師でがん薬物療法専門医の中根実さんによる「より安心して化学療法を受けていただくために」、同院院長富田博樹さんは「地域で支えるがん診療」と題して地域のがん診療連携拠点病院としての役割や、最先端のがん治療の講演がありました。

別のブースでは、実行委員が工夫を凝らしたRFLの歴史などを説明したパネル展示や、1年後の自分への手紙を書くコーナーなど、楽しみながらRFLを学べる企画が用意されています。

夕暮れ、ルミナリエセレモニーが始まり、エンプティテーブルの詩が読み上げられました。朗読が終わると同時に、「後ろをご覧ください」という司会の合図とともに、HOPEの文字が浮かび上がりました。

翌日は、サバイバーと共にあるケアギバーの献身に対して、敬意と感謝を表しケアギバーズ・ラップが行われました。これは、吉祥寺実行委員会が、是非自分たちのRFLで実現したいと、企画を練っていたセレモニーです。1周を廻ったケアギバーをサバイバーみんなが拍手をして迎え、一人ひとりに手づくりのメダルが贈られました。

東京都多摩地区で初開催の「リレー・フォー・ライフ2011in吉祥寺」。

「参加された方に、何かしら持ち帰ってもらえるようなリレーにしたい」という実行委員長の思いに溢れた、温かくて優しい場所になりました。