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【松本】長野県で初開催、地域が支えるRFL

「リレー・フォー・ライフ信州inまつもと」(大月典幸実行委員長)が9月1日(土)と2日(日)に、長野県松本市のやまびこドームで開催されました。雄大な山々に囲まれた長野県では初開催、室内での開催は福島に続いて二カ所目です。「健康寿命延伸都市・松本」を目指す同市の菅谷昭市長も出席した開会式。市長自身もサバイバーであり、松本でのRFL初開催を喜ぶ祝辞を述べました。開会式に先だって行われたオープニングでは、蟻ヶ崎高校書道部のパフォーマンスがありました。颯爽と立ち並び、曲が流れ始めると躍りながら12~13kgもする巨大な筆を操る「書道ガールズ」の姿に大勢の観客から歓声があがりました。

雨が降りだした為急遽ドーム内からの行進となった松本シティマーチングバンドの軽やかな演奏に続いて、サバイバーズウォークが始まりました。菅谷市長をはじめ約40名のサバイバー、21チームが参加しました。サバイバーの皆さんは「待ってました」とばかりに皆晴れやかな笑顔でコースを歩きました。地元からは、相澤病院やまつもと医療センター、長野市民病院、信州大学医学部付属病院、松本市立病院、来月長野でのRFL開催を控えた長野実行委員らによるチームが参加し、また関東や愛知から駆けつけたチームもありました。皆、フラッグを手に持ちドーム内と屋外の2つのコースを思い思いに歩きました。

 

 

 

 

 

 

 

地元松本のバンドやゴスペルグループ等の華やかな演奏が続くなか、会議室では様々な啓発セミナーや講演会が行われました。相澤病院の放射線技師による「陽子線治療」の説明会が行われ、がんの先進治療が紹介されました。聴講する参加者も多く質疑応答では何人も手をあげる等、注目度の高さが伺われました。また、長野県対がん協会の検診車や、マンモグラフィ検診車、献血車もありました。

ベビーカーを引いて来場する家族連れも多く、子供の元気な声がドーム内に響いていた松本のRFL。ご当地キャラクターも来場しました。こどもの国では、お子さん向けスタンプラリーを実施し、3周すると、かき氷やポップコーン等のご褒美が貰えるため何周もする子供がたくさんいました。他にも中外製薬のジャイアントコロンやアロマエステ、フットケア等の癒しブースがあり人気でした。特にボディケアのマッサージはウォーキングで疲れた脚を癒そうとする参加者の姿が常にあり満員御礼の状態でした。

屋外では、芝生広場で松本アルプホルンクラブの演奏があったり、ソーラン節のパフォーマンスやピンクリボン体操等も行われました。盛り沢山のプログラムで、ドーム内外往き来する参加者が多かったのも特徴でした。また、やまびこドーム近くのアルウィンスタジアムをホームとするJリーグ松本山雅FCの反町監督、小松憲太選手、塩沢勝吾選手によるトークショーも行われました。トークショー後は、キャラクターのアルクマちゃんと一緒にウォーキングコースを歩きました。日曜日には選手のサイン入りTシャツ等のチャリティーオークションも行われ、全額が日本対がん協会に寄付されました。

夕方になり、ドーム内の照明がおち、ウォーキングコース沿いのルミナリエも綺麗に灯りました。こども達が書いてくれたルミナリエ袋のメッセージが胸に響きます。屋外ではHOPEのルミナリエが優しく揺れています。


 

 

 

 

 

 

 

 
 
夜が更けても屋外では、ボランティアスタッフが手作りの料理を販売する声が響きます。地元の農家や企業が提供してくれた野菜や食材を一生懸命調理する実行委員やボランティアスタッフには頭が下がる思いでした。1000人を超える参加者を食で楽しませてくれた彼等も立派なRFL参加者です。


 

 

 

 

 

 

二日目は、ヨーガの体操からスタート。芝生の上に寝転がって青い空を見上げ深い深呼吸をすると、鳥のさえずりやそよ風を感じ、とてもリラックスします。すっきりした顔で「とても良かった」と話す参加者が多かったです。なお、このヨーガ療法はMDアンダーソンがんセンターでも乳癌女性患者の治療プログラムとして行われています。

ドーム内会議室の出張サロンで子供達にお手玉や南京たま簾等を披露した人形劇団やまんばのいわいだのりこ代表は「昔ながらの遊びを楽しく伝えていきたい。RFLに参加して楽しかった。また参加したい」と語ってくれました。

ラストウォーク前、スタンプラリーのゴールを目指して一生懸命歩くサバイバーや参加者が続出。中には、走り出す学生も。24時間経っても元気な参加者の姿に実行委員らも元気を貰いました。

2日間通しておよそ3000名の方々が来場しました。RFLに興味を持って気軽に立ち寄った人達も直ぐには帰らず長く会場内の楽しいプログラムやブースを楽しんでいるようでした。

 

 

 

 

 

 

閉会式では、サバイバーの実行委員も紹介され、参加者から盛大な拍手を受けていました。中には感極まって涙ぐむサバイバーも。大月典幸実行委員長の、長年の願いが叶った今年のRFL松本。実行委員の中には既に今年の反省点を口にし来年に向けて気持ちを新たにするメンバーもいました。松本のRFLはもう既に来年に向けて始まっています。

地域との繋がりや信頼関係を感じさせるような大会となりました。