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【宮城】被災地リレーでがんと闘いたい

9月28-29日、5回目を迎える「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2013宮城」が名取市庁舎特設会場で開催されました。なぜ特設だったのでしょうか。それは市役所の駐車場を今回特別に貸し切り、リレーの会場にしたからです。実は今回、実行委員会はリレーの会場探しに困っていました。ほうぼう出向き交渉を繰り返したのですが、夜通しのイベントということで、なかなか使用許可がおりなかったのです。DSCN1790
「今年の開催は見送らざるをえないか」とあきらめかけた時、2009年、初開催をした名取市が使用許可を出してくました。それが決まったのが、開催わずか3か月前の6月。寄付集めなどの準備は進めていましたが、あまりの時間のなさに本当にリレーを開催することができるのだろうかと不安が募りました。

その上、東日本大震災による被災地復興の支援活動が重なり、実行委員には疲れが見えました。しかしたとえ被災地であってもがんは患者さんを苦しめます。準備期間はわずかだけれど、がん征圧のためにやるだけのことはやろうと、小野寺辰美実行委員長は他のメンバーに声をかけ、今回の開催にこぎつけました。DSC03396
そして当日を迎えます。午前9時、車を締め出した名取市庁舎に隣接した駐車場に約50名のボランティアが集まりました。抜けるような青空、本当に気持ちいい気候です。実行委員長の説明の後、ソニー生命ボランティアの会のメンバーを中心にてきぱきと準備が進みます。それだけでなく作業を通して知らない者同士がことばを交わし、お互いの距離を縮めます。ここにも今回で5回目という積み重ねの大切さが表れていました。DSCN1760DSCN1768午後2時、予定通り開会式が始まりました。実行委員長のあいさつの後、市民による名取市交響吹奏楽団、そして地元の太鼓保存会による演奏が盛り上げてくれました。DSC03411DSC03403
夜のとばりが下りると、ルミナリエにあかりが灯りました。どのメッセージにも思いがこもり、この宮城の地でRFLが、深く理解されているのが伝わってきました。そして2日目は朝早くより、地元では有名な「体操のおにいさん」が駆けつけてくれ、ウォーキングの疲れを癒す体操を行ってくれました。また地元の対がん協会支部職員も大勢駆けつけ、「触診デモキット」を使いながら、来場者に乳がん早期発見のための説明をしていました。そして最後は地元の高校の女子ブラスバンド部が応援に来てくれ、華やかに大会を締めくくりました。DSC03415
こうして無事終了したRFLジャパン宮城。参加チーム数こそ多くはありませんでしたが、24時間完走したチームが多く、またウォークの周回数の多さも目立ちました。DSCN1778東北復興支援という大きな課題を抱えながら、今年もRFLを開催した実行委員たちの顔には充実感と、けっして困難に自分たちは負けないという強い思いが表れているようでした。(終)