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【奈良】 手作りメダルが患者を励ます 初開催の古都リレー

 10月19日(土)から20日(日)、奈良県橿原市の橿原公苑陸上競技場で「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2013奈良」が開催されました。会場は神武天皇陵の隣という非常に神聖な位置にあり、メインスタンドからは大和三山の一つである畝傍山が見え、古都の空気を感じさせる中での初開催となりました。

 「笑って歩こう 明日に向かって!!」をテーマに掲げ、あいにくの雨天の中、延べ900人がリレーに参加しました。12時から始まった開会式は学生ボランティアの和泉さんの開会宣言に始まり、サバイバーズラップ。一周400メートルの本格的な陸上コースをサバイバーの皆さんは元気にゆっくりと一歩一歩踏みしめてウォークしました。奈良県のマスコットキャラクターの「せんとくん」をはじめとして近隣自治体のマスコットキャラクターもウォークに参加し会場を和ませていました。

リレースタート

 会場内ではステージでの音楽ライブ、フィールドでのラフターヨガ、テントブース内でのそれぞれの交流など、雨天の中ながら参加者の皆さんは思い思いに楽しみながらがんについて考えていました。

テントブース
イベント
ルミナリエ

 18時半から始まったエンプティテーブルではギターの音色にのせた詩の朗読が行われ、ウォークを中断した人が周囲に集まりました。詩の朗読が終わるとギターの音色がエンプティテーブルとそれを囲むルミナリエの灯りにシンクロし、幻想的な雰囲気の中で会場に来ることができなかった人たちを想いました。

エンプティテーブル
エンプティテーブル2

 深夜から明け方にかけて雨脚が強くなり、ウォークの中断が検討されました。しかし「最後まで歩き続けたい」という強い思いを受け、リレーの終了までウォークは続けられました。

ルミナリエ点灯

 その後も正午まで雨は降り続き、閉会式が行われました。場所は予定を急きょ変更し陸上競技場のスタンド下の会議室。そこでは長年がんと闘い続けているサバイバーのみなさんを讃えるため、実行委員お手製のメダルが贈呈されました。メダルは丸い厚紙を金紙、銀紙で包みひもをつけただけの素朴なものでした。しかしそれを受け取り首から下げたサバイバーは、みなさん誇らしげに写真撮影に応じています。それを見守る人々からは「今日までよくがんばったね」と惜しみない拍手が送られます。リレーならではの胸が熱くなる一時とともにRFLジャパン2013奈良は無事終了しました。

ルミナリエ点灯2

 今年度の41番目、そして最後をしめくくった「リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良」。がんに負けない社会づくりの第一歩が、奈良の地で確かに踏み出されました。

リレースタート