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2023年06月24日

がん友のエッセー

血糖値を上げずに体重を上げる?(2023年6月19日)

 「皿海さん、今月は体重が二キロ減っているわね」「えー、そうなのですか、食欲は変わらないのですけど」しばらく考え込む。六月十四日、内科の診察室。私は胃の全摘手術をして以来、五十・五キロを基準に増えても減っても一キロの範囲内なのに。どうしたのかなあ。

 「皿海さん、体重をもう二~三キロ増やしたほうがいいですよ」胃を全摘し、食事が安定したころ、よく内科医に言われた。「増やしたいのですが、血糖値を上げずに体重だけ増やす方法があればいいのですが」というと、内科医もそれ以上は言われなくなった。十七年くらい前の事かな。

 診察室で看護師に「体重が減ったのと同時に、血糖値も下がっていればいいのですが」と言うと、「それは結構下がることが多いよ」と言われ期待を持つ。血液検査の結果、空腹時血糖値一〇八、よしいいぞ。

 あとはHbA1C だ。医師が告げる。「今月は7・8、少し下がったな」「ありがとうございます。新しい薬が効いているのかな」四月の検査でHbA1Cは8・1。そこで医師が「せっかく内科で月に一回受診しているのだから8を超えるのは良くないよな。新しい薬を出してもいいですか」と問う。「お願いします」

 ついに来たか。初受診の際6・7だったかと思うが私に「胃を全摘した人に厳しいことを言ってもなあ」といって、厳しい態度で接することはなかった。だから自分に取り、楽なようでもあり、逆に「なんで今回は上がったのかなあ」と反省することが多かった。血糖値だけは結果が悪いと、医師を責めるというより、自分が何か悪いことをしていたような気になるのだよな。まさに経過観察。

 新しい薬を出してもらって以来、五月が7・9、そして六月が7・8と少しずつだが、減少している。昨年は8・2~8・0くらいが多かった。体重はほとんど変わらず。

 帰宅し、妻に今日の診察内容を話す。「じゃあ、少し食事の量を増やそうか?」そうなるよな。胃全摘以来一合焚いて、二回に分けて食べている。もう少しなら増やしてもと思うだろう。「うーん、ご飯の量を増やすと血糖値が上がるのでは」「じゃあ、良質のたんぱく質を増やせば血糖値にはあまり関係ないのでは」「そうだね、でも肉や魚を増やすと食事にかかる費用が高くなるよ。そうでなくても食材の値段が昨年以来上がりっぱなしなのに」

「じゃあどうする?体重をこれ以上減らさないことも重要よ」「そうだね。ジョギングの量を減らしてみようかな」私のジョギング、血糖値対策として毎月210キロ以上ジョグしている。だから一日平均にすれば7キロジョグしていることになる。これをひと月180キロつまり一日平均6キロくらいに減らしてみてもそんなに血糖値には影響ないのでは。消費カロリーは減るので,体重に影響が出るといいなあ。それに六月・七月は雨の日が多いだろうし。

これで体重は増えず、HbA1Cが増えたなら、栄養師さんに相談してみよう。毎日のようにリ・フレの清掃に携わっているので、栄養師の知り合いはいる。以前、岡大病院で診察してもらっていた時は、受診して「医師や栄養師に何かアドバイスを受けた時は私のところに話に来てね。私の学習にもなるから」と言ってくださった栄養師さんがいた。

もう一つ考えられるのはアルコール飲料の量を減らすこと。アルコールが入ると胃の無い私は食事量が減るのは事実。「締めのラーメンを」なんてとてもできない。ご飯を減らさないと、食事が苦しくなる。「今日は仕事がきつかったから」「今日は良いことがあったから」と飲む日を増やすことはやめてみよう。こうしてエッセイに記すのだからいい加減なことはできない。アルコールは週に1回にしよう。

これでこの夏が越えられるか、自分自身への挑戦だ。