ひとりじゃない! 前を向いて進もう!
リレー・フォー・ライフ・ジャパン川越のご支援をくださいました皆様。そして、リレーでの集まりを楽しみに待っていてくださった皆様。そして、このページをご覧になっているあなたに感謝申し上げます。
2021年9月18日のオンライン生配信、そして川越地区では初となるセルフウォークリレー(以下、SWR)はいかがでしたか。本日26日をもって、SWRも終了となり、オンラインプログラムが完結します。スタッフ一同、一生懸命努めましたが、初めてのことばかりで、至らぬ点もあったことと思います。
このページは、2021年9月18日に行われたオンライン配信の裏側や今年の開催までの経緯を皆様にご紹介するとともに、オンラインリレーで行えなかった夜越え(ドーンパープルを見る)を皆様と共に味わうためのページとなっております。お恥ずかしい点もありますが、最後までお付き合いくださると幸いです。
2021年9月26日 リレー・フォー・ライフ・ジャパン2021川越実行委員会
後夜祭特別動画
1.オンラインセレモニーの裏側(実は配信トラブルがありました。)
動画リンク
2.ドーンパープルを観よう(川越水上公園の夜明け)
動画リンク
ここからは、事務局による思い出話です。取り留めのない話になりますが、記録として残しておきたいと思います。
2021年の実施について
今年も、新型コロナウイルス感染症の拡大により、会場でのイベントが行えませんでした。何とか皆様と直接の交流の場を提供したいと、ぎりぎりまで準備及び検討をいたしましたが、残念ながらウイルスを取り巻く状況は、改善することなく当日を迎えてしまいました。
小江戸川越ハート♥ウォークについて
会場で行うはずであった、「小江戸川越ハート♥ウォーク」は、当初今年実施されたSWRの啓発イベントとして企画したものです。
サバイバーの方や実行委員を含め、必ずしもデジタルに明るい方ばかりではないため、SWRだけで完結してしまうと疎外感があると考え、リアルなつながりを持ちたいと考え、SWRの初日にウォークラリー式の参加型イベントを企画しました。
普段のRFLは、会場である川越水上公園が街なかから離れており、どうしても関係者の集まりとなってしまうため、一般の方や観光の方などのリレーを知らない方へのがん征圧PRという点や市街地にある多くの協賛企業を知っていただく意味でも、街なかで行うハートウォークは、良い機会になると考えていました。残念ながら、会場での集まりは実現しませんでしたが、また改めて企画したいと考えています。
手形フラッグについて
毎年、会場でサバイバーの方に捺していただく「手形フラッグ」。昨年度は、皆様から手形をいただく機会を設けられず、実行委員のサバイバーから手形を集め、毎年の手形フラッグを継承しました。今年は、皆様から頂いた手形を会場に飾りたいと、早い段階から準備を進めました。
一人用の大きさにカットした白布を病院や施設を通じて配布し、持ち寄っていただくという案になり、実行委員に白布づくりをお願いしました。ほつれないように四辺をミシンで縫った白布は100枚以上。そして、当日会場でイベントが行えたときのために大きな白布も用意していただきました。
生配信について
昨年度は、ルミナリエの映像とエンプティテーブルを事前収録し、当初のリレー予定日に配信しました。皆様のご協力により、美しい映像が寄せられましたが、会場での一体感やリアルタイムのつながりを感じることが難しかったため、今年は生配信に挑戦することになりました。
当初は、会場で行うルミナリエセレモニーの様子をビデオで撮影し、Youtubeで配信する(カメラ2台&PC1台)予定でしたが、会場でのイベント中止に伴い、多くの実行委員も自宅からの参加となりましたので、ZOOMミーティングに実行委員を集め、スタジオとZOOMを中継して配信するという案に変更となりました。
ZOOMには、ミーティングの映像をYoutubeへ配信する機能がありますが、今回はその機能は使用せず、ライブ配信用のソフト(OBS)を使用して、配信を行いました。
その理由は、二つあります。
1.エンプティテーブルの演出上、映像や音声を流す必要があり、画面共有や操作画面を配信することにより、日常感が出てしまうのを防ぐため
2.エンプティテーブルの詩の朗読中、不意に他のZOOM参加者が映ったり、音声が混信することを防ぐため(途中で参加した方が映り込みやすい)
OBSとZOOMミーティングを連携するには、パソコンに大きな負荷がかかるため、配信に使用するパソコンとZOOMで使用するパソコンは別に用意し、負荷を分散させることにしましたが、自宅から参加している実行委員とスタジオとのやり取りが大変でした。Youtubeに配信される映像は、20秒程度の遅延が発生してしまうため、自宅から参加している実行委員は、実際に配信されているYoutubeを観ながらZOOMにリアクションをとることは難しく、ZOOMにも配信された映像を共有する必要がありました。
また、会場にはインターネット設備がなく、レンタルの無線LAN(Wi-Fi)を持ち込みましたが、速度の面(特にアップロード速度)で不安がありました。経費を考え1台で運用しましたが、かなり接続が不安定で、二台借りておいた方がよかったと後悔しています。
実際には、動画にあるように、ZOOMとのやり取りを担当していたパソコン(写真右側)のリソース不足(働かせすぎ)により、開始5分前を切ってからのダウン。実行委員長を残し、ほかの実行委員を映すことができませんでした。(前日までの事前練習では、うまくいっていたのですが、同時接続の人数が増えるとリソースが足らなくなることが分かりました。)
そのほかにも、ハウリングを防ぐための対応や、会場に集まった実行委員への画面共有など課題の残る配信でしたが、何とか配信自体はできたのでほっとしています。
おわりに
リレー・フォー・ライフには、7つの国際実施基準があります。その中の一つに「毎年の開催をめざすこと」という文言があります。これまでも節目の年など、折にふれ、繰り返されてきた言葉ですが、今年以上にこの言葉の重みを感じた年はありませんでした。
昨年まで、未知のウイルスであった新型コロナウイルス。2020年のリレーは、ほとんどの地区で開催ができず、オンラインで実施できた地区も少なかったように思います。コロナ過で二年目となる今年は、オリンピックイヤーでもあり、世の中では「ウィズコロナ」という言葉も広まっていました。私たち実行委員も、「今年は昨年のリベンジ。きっと9月なら、ワクチン接種もすすみ、感染も落ち着いているのでは。」と期待して今年の活動を始めました。
当初は、これまでの会場である「川越水上公園」でのリレー実施に向けての準備を始めましたが、春先になっても感染状況は収まらず、ワクチン接種も遅れ、医療機関も疲弊していました。「今年は、チーム参加はできません。ルミナリエや手形参加も難しいです。」これは、ある医療機関からの申し出です。
川越水上公園で宿泊を伴う設備を設営してリレーを実施するには、多くの経費が掛かります。経費の捻出のためには、たくさんの参加者(1000名以上)や協賛金が集まる必要がありますが、人が集まることも困難な状況では、従来と同規模での開催はあきらめざるを得ませんでした。
また、慣れないオンライン会議から、実行委員会での協議の時間も限られ、これまでのように綿密な打ち合わせができませんでした。また、ある意味発散の場となっていた各会議ごとの反省会(飲食店にて)もないため、会議は終始集約ぎみな運営となり、実行委員の皆さんから十分に意見を引き出すこともできなかったと思います。この場を借りて皆様にお詫び申し上げます。
オンラインリレーの準備を進めていく中で、コロナ以前とはまた違った課題もありましたが、思わぬ効果や発見もありました。
かつては、大規模なイベント実施により、たくさんの広告協賛と参加費をいただき、またその資金により、規模の大きなイベントが成り立つという形で実施してきましたが、オンライン化により、これまでのように大きな協賛を得ることはできなくなりましたが、運営費用の面では、かなりコンパクトに実施できたのではないかと感じています。
一人の実行委員として、オンラインよりもリアルなつながりを持ちたいのが本音です。ですが、ウィズコロナの時代はもう少し続くかもしれません。私たちがこれからできること、それは、デジタル・アナログにとらわれず、あらゆるコミュニケーションの方法を上手に使い、サバイバー・ケアギバーの皆様に手を差し伸べることだと思います。
来年も、国際実施基準である「毎年の開催」をめざし、実行委員の皆さんと前に進んでまいりたいと思います。皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。