岩瀬 俊明レポート

MOD Awardees Profile プロフィール

氏名:岩瀬 俊明
Name:Toshiaki Iwase

Current working institution (Department / Section):MD Anderson Cancer Center, Breast Medical Oncology-Rsch

Institution where employed when he/she went abroad for MOD:Chiba University Hospital General Surgery

Graduate school:Showa University

Professor Naoto T Ueno

研修先(MOD institution):MD Anderson Cancer Center, Breast Medical Oncology-Rsch

研究室(Laboratory at MOD institution):Breast Medical Oncolosgy-Rsch, Ueno Laboratory

メンター(Mentor):Professor Naoto T Ueno

研修期間(Dates):01/10/2017-

研究テーマ(Research theme):
Body Composition and Breast Cancer

研究成果(Research result) -Article/Presentation at the congress論文・学会発表-:as of August, 2018
私は第6回のリレーフォーライフ マイオンコロジードリーム奨励賞を頂き、現在MDアンダーソンがんセンター 乳腺腫瘍科の上野直人先生の下で臨床研究をさせていただいています。
私の現在の研究内容は、1. 内臓型肥満と含めた体組成の変化と乳がんとの関係 2. ホルモン受容体陽性の炎症性乳がんを含めた進行乳がんの病態の解明、の2点に目的を絞り、MDアンダーソンがんセンターの過去のデータをまとめたり、前向きに患者さんの血液検体を採取したりして研究を進めています。
日本でも最近では臨床研究を始める際には研究計画書を作成し、倫理委員会の承認が必要とされるようになってきました。こちらでは研究計画書に求められる詳細な統計手法や倫理規定等を学ぶことができ、大変参考になりました。また企業との共同研究では段取りから交渉の進め方に至るまで多くの経験を積ませていただきました。
臨床研究以外にも第一相臨床試験を計画・立案する機会を頂き、臨床試験を作成するにあたっての理論、統計手法、実務に至るまでの一連の流れを学ばせて頂いています。
研究以外では、患者さんやその家族を含めたチャリティイベントやアドボケート活動にも参加する事ができました。そうしたイベントに参加するたびに、こちらではがん治療に関わる全ての人々が協力してがんを克服していこうという意識を強く感じます。
日本に戻った際には米国で学んだより多くの研究手法、社会活動を患者さんに良い形で還元できるよう、積極的に知識を吸収し、様々な活動に参加したいと思います。また次世代の研究者、臨床家のキャリア形成や教育にも微力ながら貢献できたらと考えております。

最後に
このような素晴らしい機会を頂くことができ、とても感謝しています。皆様のリレーフォーライフに託された思いに答えられるように、これからも日々努力を続けていきたいと思います。