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春を呼ぶ熱い議論が展開 2012全国終了会議

 リレー・フォー・ライフ(RFL)・ジャパン2012全国終了会議が1月20日、東京・有楽町の朝日ホールで開かれた。全国の実行委員会の代表ら80人が一堂に会し、1年間の活動を振り返るとともに、これからのRFLをめぐり熱い話し合いが行われた。

 午前中は日本対がん協会代表の箱島信一理事長によるあいさつ、同塩見知司事務局長による日本対がん協会の紹介に続き、2012年から始まった「プロジェクト未来」採用者によるパネルディスカッションが行われた。このプロジェクトはRFLでお預かりした寄付金の使い方の一つで、がん征圧のための新薬や新しい治療法に関する将来有望な基礎研究を助成するもの。今回は7名が採択され、そのうち6名がパネルディスカッションに出席し、自らの研究内容を簡潔にわかりやすく解説した。

 昼食時には今回参加した35の実行委員会代表者から1分挨拶が行われた。どのスピーチにもRFL開催にあたっての苦労や喜び、熱い思いがあふれ、あっという間に制限時間を知らすアラーム音が鳴り響いた。その後、田渕勝雄RFLチーフ・ディレクターが2012年の開催数が新規12会場を含む36であり、協会への寄付総金が5000万円を超えたことなどを報告した。また寄付金の使い道は「プロジェクト未来」、奨学医助成、がんの悩みサポート、がん検診受診啓発、そして協会のRFL運営経費に充てることを発表した。
 
 その後、各地の実行委員会を代表し、岐阜の山下芙美子さんと大阪の増田悦子さんが、会場設営にほとんど費用をかけず開催するための工夫や地域を巻き込んだ取り組みをわかりやすく紹介した。同じ実行委員ということもあり、参加者はどの顔も真剣であった。続いて横浜の実行委員長アグネス・チャンさんが「一緒に頑張りましょう」と力強く鼓舞した。

 報告が終わると、日本対がん協会の岡本宏之RFLチーフ・プロデューサーが、2013年度の計画を発表した。開催地50会場、寄付金7500万円を目標に掲げ、スタッフ体制や広報、募金活動の強化などの協会の行動計画を挙げた。加えて今後増えるRFLの充実と安定をめざし各実行委員会との覚書の取り交わし、ロゴ、表記などの取り決めにについて説明した。最後の質疑応答では覚書やRFLの使命などにさまざまな意見が出され、白熱した議論が続いた。

 会議の締めは、ブロックスタッフの宮部治恵さんの掛け声の元、今年の開催成功をめざし「リレーフォーライフ」を唱和した。2012年度は3月30・31日の沖縄県・宜野座村での開催で終わる。2013年度は4月20・21日に静岡市を皮切りに、50か所での開催が予定されている。まだまだ寒い日が続くが、RFL関係者の心は熱く、もう春が訪れているようだった。

2013-01-20 16.15.13