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2019年認定 2020 ’Global Heroes of Hope’ の横顔

山下みちさん(RFLJ高知:サバイバー)


 
*** マイストーリー ***
 
私は、2003年に乳がんに罹患しました。サバイバーでありながら、2006年につくばでRFLが開催されたことを全く知りませんでした。
私自身が、がんに罹患して5年目のころ、高知県の委託を受けて運営しているがん相談センターの所長から、「高知で初めてRFLというものを開催しようと思っているので、実行委員会立ち上げに協力して欲しい」と声をかけてもらいました。
実行委員会のメンバーは、会社員、主婦、医療従事者、公務員など様々な職種から集まってきており、私もその中の一員としてRFLに携わるようになりました。
RFLは、がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指し1年を通じて取り組むチャリティー活動である。その目的に共感し、私たちは活動しています。
RFLを開催することによって得られるものはたくさんあります。
孤独と不安でいっぱいの患者さんが、同じ病気の仲間と出会う事で勇気をもらいます。自分自身のがん体験を隠さず胸の内を語ることが出来、それによって精神的な苦痛から解放されることもあります。
医療従事者は、がん患者さんが何を必要としているのか、もっとよい援助は何か、RFLの会場で直接患者さんに接し感じ取ることができます。
啓発活動をすることで、がんの予防や、積極的にがん検診を受けるように努め、また、周囲の者にがん検診の受診を呼びかけます。
RFLで寄せられた寄付金はこれからのがん医療に役立ててもらえます。私たちの活動が生かされ、どこかで誰かの役に立つことができるこのチャリティーを、さらに根付かせていきたいと考えます。
何よりも、がん患者が声を上げて日本で行われるようになったRFLが、全国で開催されるように、全国のサバイバーの心の拠り所となることを願っています。
日本では、生涯で二人に一人ががんに罹患すると言われています。私自身も肉親をがんで失った経験があります。ここ数年、がんへの関心が高まり、患者へのがん告知も当たり前になっています。それでもやはり、がんを告げられた者の精神的ショックは大きいです。
がんと告げられたら、がんと生きるしかない。一日でも早く、がんで苦しむことのない世の中になるように、誰もが手を差しのべて支え励まし、手助けできるような、そんな世の中になるように心から願います。