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【福島】福島の未来へ つないだ命のリレー

リレー・フォー・ライフ・ジャパン2013福島(鈴木牧子実行委員長)が8月31日から9月1日にかけて、福島市のあづま総合体育館で開かれました。福島では、2011年の東日本大震災以降、放射能の影響により屋内開催が続いています。4回目の開催となる今年は、44チームが参加。原発事故という大きな痛みを抱えながらも、会場には笑顔があふれ、福島の明るい未来を信じて、命のリレーをつなぎました。

午後5時の開会に向け、会場には続々と参加者が集いました。開会式に続いて、サバイバーズラップのスタート。実行委員長の鈴木牧子さんと事務局の高橋厚子さんが、「キティちゃん」の着ぐるみ姿で登場すると、歓声が響きました。福島県内の医療、福祉関係の団体、がん患者会、小児がんにかかわるグループ、企業、行政、地域の体育協会・・・。がん患者さんを支え、がんを取り巻く社会を変えようと、さまざまなチームが集合。県外からも複数のチームが応援に駆け付けました。バスケットボールコート3面が取れる広さの体育館は熱気に包まれ、ウォークは時折渋滞となるほどのにぎわいです。和太鼓の演奏や園児のマーチングバンドなどがウォーク中の人たちを元気づけました。

ルミナリエセレモニーでは、照明が落とされました。明かりをともしたルミナリエによる「HOPE」の文字がくっきりと浮かび上がり、神秘的な雰囲気に包まれました。
「自分らしく生きたい!」「わすれない いつも想うこと」
患者さん自身の、また亡くなった方や闘病中の方への、思いのこもったルミナリエの数々。参加者は腰をかがめたり、しゃがみこんだりしながら、メッセージに見入っていました。同じころ、サテライト会場の福島県立医科大学附属病院に飾られたルミナリエにも光がともっていました。

会場では、「がんと震災」をテーマにしたプログラムの寸劇、チーム医療に関するパネルディスカッションなど、医療関係のプログラムが充実。また、似顔絵、特産品のチャリティー販売、写真プリント・・・さまざまなアイデアで参加者が寄付を募りました。開会式の時点で478万円だった募金額は、閉会式では536万円に達しました。

「次の世代のために、今私たちができることをやりたい。小さな投資が、がんのない社会をつくるということを呼び掛けたい」。と鈴木牧子さん。実行委員長の思いが伝わったのでしょうか。リレー・フォー・ライフ・ジャパン2013福島は、思いやり、そして未来への前向きな空気に満ちていました。