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Heroes of Hope 2012 佐藤 弥生 さん

がんばらないFight Back活動

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佐藤弥生さん
全国実施事務局

国民の半数が生涯でがんを経験し、3人に一人ががんで生涯を終える現実。予防、早期発見、治療法や治療薬の開発、よりよい情報開示、そして患者や家族の心と体のケアが求められる現状。そうした認識の中での2010年のお台場リレー・フォー・ライフの企画書はこのメッセージで締めくくりました。

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「今、私たちにできることはこの事実を真に受け止め、未来ある子ども達が同じ苦しみを経験しなくともよい社会に変えていくことです。(中略)私たち約40名の実行委員一人ひとりの小さな力を集めたムーブメントが社会に大きな希望と勇気を与え、現状を乗り越えるきっかけとなるものと強く確信しております。この活動の意味を広く皆様にご理解いただき、みなさまのご協力をいただきながら、ともにがんを乗り越える社会作りに取り組んでまいりたい所存でございます。」

わたしは30代の前半でがんに向き合うことになりました。がんについての一般向け公開情報は「ない」状態でしたが、たまたま、よい情報や環境に恵まれ自分の病状を知り自己決定する機会を得て、仕事を通じて社会とつながり、リレーを通じてがんの啓発活動ができる今があります。

情報が格段に増えている現在でも、「がん宣告」という表現をきくことがあります。個人が受けるショックが「宣告」なのかもしれません。「がん」が自分の身近になってからの情報や医療とのかかわり、そして、そのときの行動・判断は、とくにその後の生に大きな影響を及ぼすような気もしています。家庭、職場など、がん経験者を受け入れる環境にもより適切な知識が必要と思います。

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人が「知って、行動する」ためには、身近に「楽しく気軽に」がはるかに有用です。リレー・フォー・ライフのキーメッセージは、「Celebrate , Remember , Fight Back」。わたしは、「よろこぶ、想う、乗り越える」と解釈しています。少しずつ日常の中でできる「がんばらないFight Back活動」。みなさんと一緒にわたしも乗り越えていきたいと思っています。お声を掛けてください。