9月28-29日、「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2013相模原」が相模原市民の憩いの場である淵野辺公園の芝生広場で開催されました。神奈川県内では3番目、相模原でのリレーは初めてでしたが、両日共に晴れて気持ちのいい気候の中、延べ2000人以上の方々が参加する大変にぎやかな大会となりました。
まずこのリレーで目立ったのはJA神奈川グループの全面的な応援でした。地元相模原をはじめ、横浜、川崎、いせはらなど神奈川県内の支部が計18チームを作り、多くのメンバーが参加。テントでは地元産の各種の野菜が大安売りされていて、売り上げは相模原実行委員会へ寄付されるとのことでした。
午後0時、サバイバーズラップがスタート。その後は一般参加者によるウォークが続きました。1周300メートルほどの周回コースは1000人近くの参加者によって一周がつながりました。その後は親子連れ、患者会、医療関係者チームなどが思い思いにフラッグを掲げ、ゆっくりと自分たちのペースで歩き続けました。
夕方、日が傾き始めルミナリエにろうそくの灯がともりました。薄オレンジ色の独特な灯りが揺らめき、ウォーキングをする人々が立ち止まり一つ一つを読みこんでいます。にぎやかだった昼間と打って変わり、静かな時間が流れていきます。
18時からのエンプティテーブルのセレモニーに続き、ステージで「がん患者を支えあう心」というテーマでシンポジウムが始まりました。パネリストはソーシャルワーカー、がん専門看護師、ピアサポーター、患者代表の4人で司会は相模原協同病院の高野靖悟院長が務めました。そして地域でがん患者を支えるために何が必要か、拠点病院や行政のバックアップのあり方を話し出すと、議論は熱を帯び、ステージ前の椅子、芝生に敷かれたブルーシートは聴衆でいっぱいになりました。
シンポジウム終了後、実行委員長の高野院長にお話をうかがいました。すると消化器外科医として長年拡大手術に取り組んできたが、進行がんには限界があり、がん治療は局所への対応だけではないと考え方が変わった。病院は病気を治療するだけではなく経済面も含めた相談にのる必要がある。これらのことを実感し、相模原で初めて緩和病棟を作った。がん治療は医療従事者、患者家族、ピアサポーター、ソーシャルワーカーによる共同で行う総力戦、それを指揮するのが医者である。その意味でがん治療を行う医者は患者に寄り添い、その立場を深く知る必要があると語ってくれました。
その後、ウォークは途切れることなく朝を迎えました。早朝は曇り、肌寒さを感じるほどでしたが程なく晴れ間がのぞき、ステージでは太極拳、地元女子大同好会による華やかなダンス、地元有志によるフラメンコ、介助犬の紹介、力強い和太鼓パフォーマンスと続きフィナーレのラストウォークが始まりました。どの顔も24時間たすきをつないだ達成感に包まれ笑顔があふれます。閉会式では高野実行委員長の感謝のことば、そして来年も会いましょうとの力強く宣言がなされ、RFLジャパン相模原の幕がおりました。
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2013年10月02日