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「海風と共に歩んだRFL函館」

8月25日(土)、26日(日)、「RFL2012 in はこだて」が両日共に晴天のもと、函館港に面する海浜公園、緑の島で開催されました。

函館でのRFLは今回で2回目、昨年は山際の広場で夜間は寒かったとのことでしたが、今年は日中の日差しが強いこともあり、夜間もその熱気が残り、北海道とは思えない気候でした。

1日目は正午に開会式が始まり、工藤秀彦実行委員長の開会宣言の後、来賓のあいさつに続き、リレーウォークをきっかけに24時間のイベントがスタートしました。

 

 

 

 

 

 

チーム参加は市内のがん患者会「元気会」やJAIFAなど6団体で、総参加者数は約150名と小規模でしたが、ルミナリエ袋は200近くを数えました。

そして遠く波音が聞こえる中、ろうそくに揺れる炎に照らし出される思いのこもったメッセージを読みながら、参加者は思い思いに今は亡き人々を偲びました。

その後、ルミナリエのセレモニーが終わってしばらくした頃、23時過ぎ、震度4の地震が起こりました。

とっさに思い出すのは昨年の3.11東日本大震災でした。

というのもこの会場は海に面しており、参加者の一人が「昨年の大震災の時はここにも1メートルぐらいの津波が来たようだ」とつぶやいたのです。

揺れが短時間で収まったものの、万が一を考え、手持ちの携帯電話のワンセグテレビで情報収集を行ったところ、まもなく「この地震による津波の心配はありません」と速報が流れ、ほっと胸をなでおろしました。

もともと参加人数が少ないこともあり、夜間から明け方にかけてウォークする人が途切れるのではないかと心配しましたが、一周約130メートルのコースに人影が絶えることはなく、最後まで途切れずリレーが続きました。

2日目も早朝から晴天が続き、正午のフィナーレまでに、地元のバトンチーム、ヒップポップグループ、ゴスペルグループのパフォーマンスが繰り広げら、疲れが見え始めた参加者はいやされていました。

閉会式では親子で参加してくれた子供たちに記念品が授与され、感想を求めると「来年も是非参加したい」と元気な返事をくれました。

最後に『翼をください』を参加者全員で斉唱しながら、ハト風船を青空に見送り、長くて短い24時間が終わりました。

昨年に続き今年も、少ない実行委員会メンバー、少ないチーム参加数というハンディを乗り越え、開催にこぎつけたRFL in はこだて。

すべての片付けが終わった後、工藤委員長のお宅にお邪魔すると「来年こそ問題の原因を突き止め、仲間を増やし、一から出直したい」と誓ってくれました。

それは2010年、RFL室蘭に参加後、2か月半でこの世を去った奥さんへの約束だったのかもしれません。

遺影の奥さんがやさしく笑って聞いているようでした。