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【大分】 荒天下、節目の大会に5000人

2008年に九州で初のRFLが開催された大分では、9月15日(土)と16日(日)の両日、大分市内の大分スポーツ公園大芝生広場で、節目となる5回目の大会(山本克枝実行委員長)が開かれた。台風が接近、時折、風雨が強まる荒天となり、ゴールも約3時間の繰り上げを余儀なくされたが、それでも、延べ5000人が参加し、大盛況となった。大分大会の「強み」は、夜になっても参加者が減らないこと。今年も夜通し、ウォークの列が途切れることはなかった。

模範的な大会運営で、RFLジャパンを引っ張る大分が今回、「禁酒、禁煙、紛らわしいのでノンアルコール・ビールもダメ」と宣言した。アルコールとがんの関係については、世界で関心が高まり、「アルコール規制強化」の動きも一部で出てきているだけに、大分大会の取り組みは注目される。
開会式(12時45分開始)からしばらくは、晴れ間も見えるまずまずの空模様が続いた。開会式では、5回目を記念し、これまで毎回参加したサバイバーの代表2人に、手作りのメダルと記念品がおくられた。続いて、大分大会「生みの親」である坂下千瑞子さんも参加したサバイバーズウォーク、参加63チームの紹介と、大会は順調にスタートした。

しかし、夕方から断続的に雨が降り、時折強風も吹く、あいにくの天候となった。このため、破損するルミナリエバッグが増え、「今年は、メッセージを読めなかったルミナリエがあった。それが心残り」との声を聞いた。
16日朝、「昼前から強い雨となる」との予報を受け、実行委員会は、閉会式を3時間繰り上げ、午前9時半からとすることを決断。雨の中で、ラストウォークや、閉会のセレモニーを行った。閉会にあたって、募金額が386万円を超えたことも発表された。撤収作業は、ボランティアも加わり、雨中に整然と進められ、実行委員会の「運営力」「対応力」の強さを示した。

山本実行委員長は、「天気を気にしながらの大会となりましたが、笑顔があふれていました。また、参加したサバイバーやケアギバーの心が癒されたとも感じました。準備する側としては大変なこともありましたが、今年も心に残るRFLになったと思います」とふりかえる。
今回の大会には、日本対がん協会大分県支部である大分県地域保健センターが、会場内に、乳がん検診車2台を派遣し、乳がんの無料検診を実施するなど、大会を支援した。

RFLは、大分にしっかり根付き、支援の輪も広がっている。若者の積極的な参加も目立つ。これまで5回の大きな成果が、来年の大会に引き継がれことを期待したい。