模範的な運営でRFLジャパンをけん引してきた大分大会(山本克枝実行委員長、実行委員25人、ボランティア50人)。6回目となる今回は、9月14日午前11時にリレー開始、翌日の同時刻ゴールの日程で行われ、参加者が過去最多を更新するなど、大きな盛り上がりをみせた。昨年は台風の影響で、閉会式の繰り上げを余儀なくされたが、今年は天候にも恵まれ、参加者は延べ5700人、うち、サバイバーは、手形を押した人だけで180人に達した。参加チームは63だった。 夜になっても人の波は途切れず、ルミナリエの後には、一周410㍍の歩行路の一部で、「渋滞」が起きるほどだった。大分スポーツ公園大芝生広場は、RFLの会場としては最大級の広さだが、「常連組」に加え、ボーイスカウトやロータリークラブもチーム参加するなど、家族連れを含め地域社会の幅広い層が加わり、会場は終始、大賑わいだった。
2008年、医師であり、サバイバーでもある坂下千瑞子さんが実行委員長となって九州初のRFLを開催、以後、地域社会に浸透して参加者、支援者を増やす一方、「RFLはチャリティーイベント」の原点を忘れず、ボランティア精神を徹底させ、全国でも屈指の「寄付率」を、初回からずっと維持している。
質・量とも高いレベルの大会を毎年、安定して開くことができるのは、ゴールと同時に来年の準備を始める「大分方式」が定着したことにある。事務局会議(実行委員長、事務局長、会計担当者などの事務担当者で構成)、実行委員会(今年は25人)、それに「RFLがんサロン」を、それぞれ1年を通じて毎月1回開き、RFLの啓発、準備を切れ目なく実施している。「大分方式」は、特定の人、特定の時期に負担が極端に集中することを避け、無理なく大会を継続する原動力となっている。
日本対がん協会支部(大分県地域保健支援センター)との歯車もかみ合っている。同センターの担当者が、RFLを支援、当日は、乳がん検診車を会場に派遣し、日本対がん協会の検診クーポンを使って無料検診を実施、今回46人が受診した。 また、今年は、RFLの趣旨をアピールするため、「RFLプロジェクト未来」で、昨年、今年と続けて研究助成を受けた片桐豊雅・徳島大学教授が、会場のステージで、助成対象となった「新たな乳がんホルモン治療薬の開発について」講演、「RFLの助成は、私にとって特別の重みがある。寄付を生かし、実用化に向けた研究を進めたい」と述べた。 閉会式で発表された仮締めの寄付総額は、381万7124円。山本憲夫・大会会長、山本実行委員長が、「365日、リレーのタスキをつなぎながら、準備してきた」「来年、また会いましょう」と挨拶しRFL2013を締めくくった。そのゴールとともに、RFL大分2014の準備がスタートする。
最新情報・ブログ
2013年09月22日