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【RFLJつるおか】イベントレポート

日時:2025年6月14日(土)14:00~19:00

会場:渚の交番カモンマーレ他

山形県鶴岡市では、2015年から2017年までの3年間にわたり、リレー・フォー・ライフが開催されてきました。

その後、コロナ禍などの影響により一時中断していましたが、2024年、リレーへの想いを受け継いだ平方さおり実行委員長のもと、新たな実行委員会が結成され、鶴岡の地で新たな「リレー・フォー・ライフ・ジャパンつるおか」が復活しました。

当日はあいにくの雨となりましたが、県内はもとより他県からも多くの方が駆けつけてくださり、会場は雨にも負けない熱気と笑顔に包まれました。

リレーの幕開けは、がんと向き合ってきたサバイバーの皆さんによる「サバイバーズラップ」でスタート。

がんとともに歩んできた日々には、つらいことや悲しいこともあったことと思います。サバイバーズラップではその経験を称え、今この時を迎えることができたことに「おめでとう!」の祝福の言葉と共に温かな拍手が送られ、サバイバーの皆さんの笑顔が輝いていました。

サバイバーの皆さんがコースを1周した後は、サバイバーを支えて来たケアギバーの皆さんによる「ケアギバーズラップ」が続きます。

かつて実行委員長を務めた今野美奈子県議会議員もケアギバーズラップを歩いてくださり、サバイバーの皆さんからの「ありがとう」の言葉が飛び交うなか、RFLJ2025つるおかはあたたかく、力強くスタートしました。チームによるウォークでは鶴岡市の皆川治市長も笑顔で歩いて下さいました。

会場ではウィッグやエピテーゼの展示、口腔ケアの啓発、工作のワークショップ、ハンドマッサージ、お弁当、手作りグッズなどで参加チームが寄付を募り賑わいを見せていました。

啓発講演では、日本対がん協会の垣添忠生会長が登壇。がんという病はどういう病なのか、またご自身のサバイバー、ケアギバーとしての経験を交えながら、「がん」との向き合い方、そして「生きること」や「人生の終え方」について語られ、聴講者にとって、命や生き方を見つめ直す貴重な機会となりました。

サバイバーズトークでは、実行委員会の安野清美事務局長と、安野さんと同じ通信制高校に通う19歳の後藤大良さんが、自身の闘病経験とその想いを語ってくださいました。ときにユーモアも交えながら語られたお話に、今まさにがんと向き合っている方たちは、きっと勇気と希望を感じられたことと思います。

ルミナリエセレモニーでは詩の朗読に続いて、がんで母親を亡くされた方が、手話を交えてお母様への手紙を朗読されました。その想いが会場全体に深く響き渡りました。

最後のファイトバックセレモニーでは、皆さまから寄せられたご寄付を「4つの希望の光」として日本対がん協会に託し、がん征圧に向けてともに歩んでいくことを誓って、RFLJ2025つるおかは幕を閉じました。

がんと診断されても、希望を持って自分らしく生きていける社会の実現に向けて、これからもこの鶴岡の地で、リレーの活動が多くの方に届くことを願っています。