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2023年04月15日

がん友のエッセイ

    まだまだ参加できるぞ(2023年2月15日)

 「えー雨か、まあしょうがない。Tシャツの上に雨合羽を着て走るか」週間予報では二月十二日は雨と出た。「神戸バレンタインラブラン」に参加の日だ。この大会は三年ぶりかな。楽しみだ。

 「神戸バレンタインラブラン」これは私がコロナ禍以前、毎年のように神戸の看護学校の生徒にがん体験の講演を行っていた。ある時、講演が終わると一人の生徒が挙手したので「どうぞ」といった。「皿海さんの生き方、考え方を支持します。だから神戸の街で開催されるロードレースにも参加してください。ユニークな大会もありますよ」と発言。周りの生徒も拍手。

 なるほど。そういうことなら参加しようと思い、参加したのがこの大会。だから風邪でも引いていない限り、それ以来毎年のように参加している。

 ただし、看護学校の生徒は、二月下旬に国家試験があり、現役の生徒は参加できないと後から知った。でも、就職し、落ち着いたら参加する人もいるかと思い、出場している。

 私と分かりやすいよう、RFL広島のTシャツを着用し、背中には「スキルス胃がんをのりこえて」と友人が記してくれたゼッケン着用という服装だ。

 そしてこの大会の参加賞がすごい。男性は蘭の花一輪。女性は協賛企業モロゾフのチョコレート。大会終了後にはよい相手と出会って交換しなさいということらしい。ぜひ、看護学生にプレゼントする日が来ればと思って参加賞を楽しみにしている。

 インターネットの申し込みだが、十キロの部の制限時間は一時間十五分。だけど自分がGPSで測りながらジョグをすると大体一時間二十分。まあいいさ、大会なら信号待ちはないし、交差点で車を確認することも不要だから十分くらいは短縮できるだろう。完走予定は一時間十分で提出だ。

 さて、前日もう一度神戸の天気を確認する。夕方から曇るが、その前は晴天。気温も暖かい。よし、いいぞ! 捕食だが、十一時スタートなのでパン一つよりも少し速い昼ご飯と思い、助六寿司を購入。弁当の中でただ一つだけ消費期限十二日の午前二時とある。消費期限なら賞味期限は午前中に食べれば大丈夫。

 当日、七時前に高木発のJRに乗車。福山から新幹線に乗り、新神戸は八時三十分。会場ポートアイランド市民広場には九時過ぎに到着。陽射しが温かい。手袋は不要。

 会場を見渡すと、赤っぽいTシャツ姿の人が多い。この大会の参加賞のTシャツは、赤がほとんど、今年は紅でやはり赤っぽい。遠くから見るとカープのファンが多いのかなと思うくらい。私の黄色いTシャツは目立つぞ。よっし!

 スタートだ。いつも一人でジョグしているので、よくはわからないが、ちょっと早いペースかな。まあいいや、元気があるので流れに身を任そう。もう十回くらいこの大会に参加しているので、コースはわかる。そして距離表示は一キロずつ。

 ポートアイランドはほとんど平地。段差があるのはラスト二キロくらいか。狭い歩道になってからだから、今のうちにしっかり走ろう。

 もうすぐ海が見えるコースだ。気持ちいいな。例年だとカメラ持参で走り、この辺りで写真を撮るが、今年は制限時間内に完走しようとカメラはカバンから出していない。

 おっと、前に灰色に立ての縞模様のTシャツだ。阪神ファンかもしれない。とりあえず追いつき、追い越すぞ。ペースアップ。よし。

 あと二キロ、もうすぐ段差のコース。自分は段差に強いのだという思いで走る。よっし、ゴール。

 タイムは一時間二分二秒。えっ、本当、思ったよりいいぞ。これなら来年は予想タイム一時間ジャストで参加しようかな。

 楽しみの参加賞、今年は男女ともにチョコレート。これもまたよし。特別協賛企業日本ハムのソーセージが乗ったホットドッグを購入し、昼食とする。キッチンカーの横には新庄監督の等身大の写真あり。だけど、コロナのせいか、例年より、出店は少なかった。

 翌朝、抗原検査、異状なし。よっし‼