ホスピタルアート活動２３(2023年10月30日)
あなたはスヌーピーの年齢を知っていますか。彼は１９５０年８月１０日生まれですから、現在７３歳になります。犬としては長生きですね。
スヌーピーの所属するピーナツ社は、２０２０年、７０歳を記念して社会貢献活動をしようとしましたが、コロナ禍にて、活動ができませんでした。そこで、新型コロナが落ち着いた今年、アメリカのホスピタルアート財団と１０月に「世界の病院にスヌーピーの絵を送る企画」を開催することになりました。
ホスピタルアートとは、「医療施設にアートを取り入れることで、患者さんや医療従事者の癒しや気持ちを和らげる効果がある」と言われています。
私は岡山大学病院で胃がんの手術をしましたが、主治医の移動に伴い、何年後からは岡山医療センターで検査を受けることとなりました。ＣＴ検査の時は、ＣＴ検査室の壁に描いてある小鳥たちがさえずる絵を見て、「今日はきっと良い結果が出るぞ」と思っていました。
ひと昔（もしかしたらふた昔）前の病院というと、壁は無地で白っぽいものがほとんどだったような気がします。最近は絵画を飾ってある病院もありますが、お知らせのチラシが貼ってあるのが目立つ壁が多いような気がします。ちょっと雑多というところでしょうか。
そんな中で、ホスピタルアートに関心を持ち、アメリカのホスピタルアート財団理事になられた伊丹仁郎先生はすごい方だなと思います。さすがに「生きがい療法指導者」です。
私は岡山大学病院その後岡山医療センターで午前中検査を受け、午後は帰りに新倉敷で下車し、すばるクリニックで開催される「生きがい療法学習会」に参加するというのを、繰り返してきました。
そこで、今回「生きがい療法ユニオン」から「世界の病院～」の案内がありました。伊丹先生と私の関係から私の勤務する「社会福祉法人すばる」へインコやオウムなど小鳥たちの下絵を描いたホスピタルアートをいただいていた関係もあり、案内を読んだ次の日、さっそく申し込みをさせていただきました。ました。
「ホスピタルアートといえば病院でなければ」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、病院もできたばかり、改装したばかりの病院でなければ受け入れてもらえないケースがあります。「趣旨は分かるし、よい絵だとは思うが、大きな絵なので掲示する場所がありません」と言って断られる場合もあります。そこで、「福祉施設に送り、利用者や職員等が癒され、元気になればそれもよし」という考えで福祉施設にも送られています。
さて、１０月２４日午後、すばるクリニックに行き、いよいよスヌーピーの絵の作成に取り掛かりました。「皿海さん、真ん中のスヌーピーから始めてください」とクリニックＧＭさんに言われました。「了解です。でもスヌーピーは白が多いですね」と答えると、「白いアクリル絵の具もありますから塗ってください」「はいわかりました」
伊丹先生も含め、計四名で１時間余りかけて塗りました。６枚の絵を組み合わせて出来上がるのだが、今日はまだ半分くらいでしょうか。「汚れてもよい衣服で参加してください」と記してありましたが、今日は全く汚れませんでした。自分で言うのもなんですが、「うまいものだ」
次回は三日後の２７日開催。ここまでかかわった私としては、次回も参加したいです。早速申し込むと、「参加してください。絵を見ていない人は『私、絵は下手なので』と思ってか、まだ参加者が少なくて」よーし、ありがたいことです。
２７日午後は雨が強く降っていましたが、私は幸い雨に濡れることなくすばるクリニックへ到着できました。早速絵の作成に取り掛かりました。
「あっ！」少しキャンパスを持ち上げてほとりの方を塗っていたら、絵が滑りそう。思わず抱き留めると、Ｔシャツの袖がアクリル絵の具で汚れました。まあいいです。これも名誉の勲章。よい思い出になるでしょう。
立派なスヌーピーの絵画が出来上がりました。
