贈呈式を迎えて(2024年3月31日)
「皿海さん、贈呈式にはぜひ参加してください」「ありがとうございます。参加させていただきます」社会福祉法人静和会理事長に声をかけていただく。これはリフレで講演会に参加した時のことだったかな。その後、「ぽぽろ元町」管理者から電話でお誘いがあった。「よっし、これで参加は確実だな」
昨年十月下旬、新倉敷「すばるクリニック」で「ホスピタルアート」作成に参加した私は、すばるクリニックのマネージャーから「皿海さん、ホスピタルアートを作成して、展示される病院・福祉施設を紹介していただけませんか」と依頼されていた。絵画はピーナツ社からスヌーピーの絵をいただけるという。
そこでいろいろ考えたが、静和会が最も適していると思い声をかけた。理事長は「よい話ですね。ホスピタルアートを飾ると、利用者も職員も心が安らぐでしょう。それもスヌーピーの絵をいただけるなんて非常にうれしい」と言われた。そして静和会にもいろいろ施設があるが、移転予定のある「ぽぽろ元町」がふさわしいだろうということになった。
ぽぽろ元町は普段から絵画の制作活動に力を入れているし、管理者は「個人的にスヌーピーが大好きで個人の所有物にもスヌーピーのものがある」という方。リフレで一度会い、その後は電話で話をさせていただいたが、スムーズに決まった。
すばるクリニックとぽぽろ元町、一月下旬、どちらも合意に至ったが、贈呈式の日は都合で三月二十六日(火)となった。すばるクリニックは第二・四火曜日の午後が休診だが、予約があれば優先する。ぽぽろ元町としては、利用者にも贈呈式に参加してほしいので土日よりも平日がよいということで、このような結果になった。
期間があるので、私はスヌーピーの本を購入し読んでみた。また図書館でスヌーピーのDVDを借りて鑑賞した。本の方は禅の言葉に結び付き、ためになる話ばかりだ。一方DVDだと飼い主やその友人に反抗的ないたずらばかりする犬だが、みんなに愛されているという犬として描かれている。
それはともかく、私はパートで午前のみの仕事だが、贈呈式の日に十三時から十四時三十分の予定で「障害者虐待防止研修」が行われる予定のお知らせが、三月になって知らされた。「私は予定があるので、十四時になったら帰ります」と言ったら、「すでに予定がある人はいいです。正職の人、予定にないパートの人には参加をお願いします」と言われた。
さて、三月二十六日の午後、十四時を回ったので帰宅。作業着からスーツに着替える。ネクタイを着用するのは久しぶりなので少し時間がかかった。車でぽぽろ元町を目指す。十四時四十分に到着。
伊丹先生とマネージャーはまだだったら、庭に出て私が待ち受けようかと思っていたが、ぽぽろ元町の職員さんが出ておられるので、指示に従い二階の会場に行く。
理事長が私に挨拶をされる。そして「がんで有名な伊丹先生とのご縁をいただきありがとうございます」と言われた。それを聞き、胸が熱くなると同時に「私としてもよいことをしたのだな。双方とも喜んでくださっているのだから」と感じる。
贈呈式は十五時の予定だが、新倉敷から車で来られるので到着時間は予定通りとはいかないかもしれないと思っていたが、五分前に到着された。
贈呈式が始まる。すばるクリニックから来られた二人は会場の右側に用意してある椅子に着席。それに連ねて私が着席。清和会の役員さんは左側。利用者と職員さんは真ん中の席。司会は管理者。まずは伊丹先生の経歴を紹介。
次に理事長による感謝の言葉。そして理事長から伊丹先生に感謝状が手渡される。その後は伊丹先生からの一言。ホスピタルアート活動について話された。贈呈式に参加された皆さんからたくさんの拍手が起こる。
その後利用者は帰宅時間が近いので、静和会役員さんと私たちは別室でお茶を飲みながら談笑。がん患者と一緒にモンブラン登山した時の話で盛り上がる。当時は「がん患者は治るまではおとなしくしていて、やりたいことがある人は治してから」という考え方が一般的だっただけに注目を浴びた。
私がフルマラソンに挑戦した時も「胃を全摘した人はおとなしくして回復を待ちなさい」とほとんどの人に言われた。その点も話題にしてくださった。
よい企画を終え、ほっとしている。また、絵が完成したらぽぽろ元町に行ってみたいな。