RFL芦屋に参加したよ(2024年9月10日)
「こんにちわ。キャンドルランに申し込んでいる皿海です」「あっ、ありました。がんばってください。ところであなたはがんになって何年になりますか」「今年の8月で18年です」「5年以上の人はルミナリエステージで元気が出るようにアピールしていただきたいのですがよろしいでしょうか」「わかりました。私のがん体験をアピールします」
9月7日(土)RFL芦屋での受付だ。今年の夏はいつも以上に暑く、ジョグがつらい。そこで「何か大会に申し込んでおけばジョグも頑張るのでは」と思ったのと、明路さんに誘っていただいたので、芦屋への参加を申し込んでいた。ただ、RFL広島の会議の日だったので、「不参加で申し訳ない」という思いもある。会場を回って学習しておけば少しは気持ちが軽くなるかもしれない。
テントがたくさんある。まず驚いたのは「ヘアドネーションプログラム」長い髪の人がここで芦屋の美容室の方に髪を切っていただく。そしてその髪は治療している子供のウイッグになるという。今回は9名の方が髪を切られる。
もう一つ驚いたのは触診に使うマンモモデル(乳がん)は乳房2個だが、今回乳房1個のものが並んだテントがあった。そこで聞いてみると、「これは触診用ではありません。乳房の手術を行い、形が変形あるいは傷が残ってもここまできれいにすることができるというモデルです」「そうなのですか、ありがとうございます。これなら術後の心配が減少しますね」と告げる。
いよいよルミナリエステージ。六名のものが上がる。私の発表だが、次の通り。「広島県から来ました皿海です。私はスキルス胃がんですが、この8月末で術後18年となりました。その間フルマラソンを5回完走しています。最初は医師や看護師に相談しましたが、『前例がないからフルはやめなさい』と言われました。それを聞くと『前例がなければ私が前例となる生き方をしたい』と思いました。
皆さんの中にも余命宣告、五年生存率という数字をもらった方もいるでしょう。それらも前例に基づくものであり、必ずあなたに当てはまるとは限らない。参考情報として生きてはどうでしょう」
全員のスピーチが終わると、アナウンサーが言われた。「『前例がなければ私が前例となるような生き方をしたい』とても元気が出て、勇気をいただける言葉でした。私のアナウンサー人生、広島テレビからです。広島県の方にこのようなスピーチをいただき、うれしく思います」私もうれしく思う。
さて、いよいよ20時30分。キャンドルランのスタートだ。たすきをかけたチーム参加の人はペースが速い。5周とか、何分ランしたら交替というのがあるので飛ばせるが、個人の部はたすきはない。明日8時35分まで一人。まあ気にしないで楽しんでランするぞ。
しばらくランを行い、休んでいると近くの人が言われた。「このチームは3人でチームを作っており、平均年齢75歳くらい。昔とは違うなあ」それを聞いて安心。私も60代後半からペースが落ちてきた。
さて、そろそろ24時、睡眠の時間だ。以前参加した時、この会場で財布を紛失した。すぐに警察から届いたので事なきを得たが、「夜通しのランはだめ。睡眠時間を確保して」という妻のアドバイスに従わざるを得ない。
翌日4時前に起床。ゆっくりランを開始する。やはり早寝早起きの私は朝に強い。昨夜は最下位だった走行距離の順位が少しずつ上がってゆく。気持ちがよい。8時35分になりランは終了。
参加者が皆で最後のウォーキングを行う。サバイバーを代表し、私もフラッグを持ち先頭をウォーキング。晴れ晴れしいし、参加してよかったなと思う。広島だけでなく、他のRFLにも参加してみたいな。