心配ないです(2024年11月15日)
「十一月三日は文化の日。だけど私は広島平和マラソンというスポーツ行事に参加していいのかな」と思いながら、広島へ行っていた。それが五~六年前だろうか。広島平和マラソンが無くなってからは、博物館、美術館等文化施設を見学していた。十一月三日というのは外出の日だった。
ところが今年の二~四日の三連休、どこにもいかなかった。「高齢になったからかな。それとも冬季鬱の始まりかな」と心配していた。
だけど今月九日は、倉敷へJRで行き、講演会に参加した。「なんだ、心配いらないな。自分の興味ある行事を慎重に選ぶようになっただけだろう」
今回の講演会について、少し記してみよう。
市民公開講座 第十三回「心の健康セミナー イン岡山 生老病死と森田療法」
「森田正馬 その人となり」講師 筒井昭子
(すばるクリニックGM/日本森田療法学会認定指導員/生きがい療法ユニオン事務局
筒井さんは森田の人生六十四年を四期に分けて説明された。
一八七四年高知県にて生まれる。五歳~十二歳は尋常小学校。お寺で地獄絵を見て死の恐怖を感じ、その影響で夜尿症が十二歳まで続く。
十四歳~二十二歳 尋常中学校。成績不良。奇術・祈とう迷信等に興味を持つ。一八九五年~一八九八年 熊本第五高等学校在学。
一八九八年~一九〇二年東京帝国大学在学。久亥との結婚。必死・必生の体験が、森田療法の枠組みとなった。一九〇二年~一九三八年 巣鴨病院入局 根岸病院顧問 慈恵会医科大学教授 精神療法の研究を熱心に行う。
一九〇二年~一九一八年 森田療法の確立。本人が被験者であり、実践したものであり、机上の空論ではない。「不安はそのままに、行動に励む」六十四歳で森田は亡くなる
「生老病死と森田療法 がん疾患への応用」講師 伊丹仁郎(すばるクリニック院長/日本森田療法学会理事/生きがい療法主催)
生きがい療法五つの指針と森田療法のコンセプト
1.自分自身が主治医のつもりで、癌や人生の困難に対処していくこと。森田療法におけるセルフヘルプ・対処療法
2.今日一日の生きる目標に取り組むこと 目的本位 努力即幸福
3.人のためになることを実行する。己の性を尽くす
4.不安・死の恐怖はそのままに今できる最善を尽くす。不安常住 あるがまま 思想の矛盾の打破
5.死を自然現象として理解し、今できる建設的準備をしておく 事実唯心 物事本位
日本人の死因の第三位は肺炎だが、その七十%は誤嚥性肺炎。予防法を述べる。
1.のどE体操 歯を食いしばって口をEという時の形にし、「い~」と発生を十回行う。
2.大口体操 十秒間口を大きく開け、「あ~」というのを十秒間行う。
3.ペットボトル体操 ペットボトルをくわえて息を吸ってペシャンコにし、次に膨らませる。これを十回行う。
誤嚥に気を付けた生活としては、〇寝る前に歯磨き 〇左向きに寝る 〇葉酸(ビタミンB群に属する)の摂取。
すばるクリニックの方々に会えてよかった。