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2025年03月07日

来年度のこと

来年度のこと(2024年3月7日)

 「もう記してもいいのだよね」私の家族には持病がある者がいる。最近ちょっと進んできたので、来年度からは私の勤務時間、少し減らしてもらおうかと考えていたころだった。

 ちょうどそのころ、府中市の財政状態が悪化しているというニュースが瞬く間に広まった。わかりやすく言えば今のままの方針だと、貯金がすぐになくなるということだ。そこで、来年度からすべての事業を見直すという。

 もっとも近いところでは、リ・フレ清掃が、月・水・金の週三日でいいと決定したという。今は開所日すべて清掃をしていたので週五日なので、減少となる。私たちの施設は就労支援施設であり、障害者支援ということで私たちの施設に清掃をさせてくださることになったのであり、作業の中では単価が最もよい。

 そのことも含め、理事長面接を行い来年度の職員勤務体制について話し合う。「人の名前、物の名前、最近忘れやすいのですが、こんな私でも来年度も使ってもらえるのでしょうか?」まず私が問いかける。理事長曰く「私もよく忘れる。少々は問題ないのでは。来年度もここで働いてください。ただ、リ・フレの清掃が減るので週三日でよいのですか」「はい、それでおねがいします」

 理事長面接前にリ・フレ清掃が減るのはわかっていたので、事前に管理者に「週三日勤務でいいですよ」と申し込んでおいた。自分が本来希望していたのよりは減りすぎだが、施設のことを思うと「これでいいのだろう」と思う。午前だけの勤務で清掃を担当していると、なかなか利用者と話し合う場がない。自宅で学習はしているのだが。

 ところで、前述したように七十歳前後から人や物の名前が出ない。これでよいのかなと思っていたところ、名前は忘れたが、本の中で次のような内容のものを見つけた。

 「就労支援の利用者に取り、どんな職員がいいのだろう。仕事をきちんと完璧にする職員ばかりだと、『自分もあんな風にきちんとした仕事ができるようにならないと就職出来ないのだろうか。とてもできそうにない。だったらここに長くいるようにした方がいいかな』と思うのでは。

 一方、『ついうっかり』が時々あり、ミスも時にはやるような職員がいると『自分も頑張れば就職できるようになれるかもしれない』と思う利用者が出て、就職活動が活発になる」

 これを読んでいると「なるほど」と思い、「自分も必要性が高い」と感じる。私は「利用者は施設に来始めたら生活のリズムを作り、何でもいいから自分でできることを身に着け、それを基に就職活動に取り組めば」と思っている。だから、例えば利用者がやってきたとき、体温測定の数値を用紙に記入するようなことはやらない。それくらいは利用者が当然できることと思っている。手とか指の怪我でもあれば手伝うが。それをやっている職員を責めはしないが。

 「就職は希望していません。ここに長くいたいだけです」という利用者がいるだろう。だけど、そういう人たちにも職場体験を活用してもらいたいと思う。職場体験とはいえ、施設内の作業より、わかりやすい作業もあり、それらは上手になれば正式採用の道もある。

 ちょっと横に入りすぎたかな。今思っていること、府中市が「すべての事業を見直す」とはいえ、福祉事業は「見直そうと思ったが、大切な事業が多く、現状維持」と判断してくれればよいのではと感じている。

 カットするといっても何もかもカットしていては市民に取り、住みにくくなり、人口が減少しては再建が難しくなるのではと思う。リ・フレ清掃も障害者支援ということで私たちの施設が行うようになった。もちろんほかの作業も探してはいるが、利用者が「収入が減る」「作業の魅力が減る」といった理由で減ってしまっては、「府中市にとっても困った事態となるのでは」と思うところがある。