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2025年04月02日

走る力は生きる力

走る力は生きる力(2025年4月2日)

 昨年の秋だったかな。府中市で唯一の本屋さん「ツタヤ」が閉店した。今日三月三十日、福山方面に出る用事があり、一番近い本屋さん駅家の「ツタヤ」に寄ってみた。本屋と喫茶店が同居しているようだが、私の求める専門書の類は見当たらない。「じゃあ今日は雑誌でも」と思って見ていると「ランナーズ五月号」の特集「走る力は生きる力」というのが見つかる。

 「ドキ!」とした。「私の思いと似ているな」そして、以前参加していた「京都てんとう虫マラソン(みんなで走ろう!障害のある人もない人も)」で出会ったOさんだが、彼女も「走る力は生きる力」を掲げ、たくさんのマラソン大会に出場している。早速購入する。

 帰宅して読む。主として今年の東京マラソン・大阪マラソンに出場した人の話を聞いて編集してある。いくらか抜粋しよう。
 「電撃性紫斑病という病気のため、2018年に両手の指と両足を切断しました。その後から『あきらめない姿を見せることで、勇気や元気を与えたい』と思って走り出しました」47歳 女性

 「10年くらい前、人間ドックの数値が悪く、それ以来長生きするために走っています。」59歳男性

 爆弾で両足を失った退役米陸軍曹長「両足を失ったのはつらかったが、挫折ではなく希望への転機。信じれば実現できる。マラソンに限らず困難に直面した時、『ヘイ!俺は望むよ。フィニッシュを目指していくよ』と自分の心に言えるかどうかです」47歳男性

 「走るようになってから生活が変わった。土・日は早起きをして、しっかり運動をしてから午後は別のことをする。一日を有効に過ごしている。私は長く走り続けたいというだけでなく、長く生きたいのです。長く生きていれば科学が進歩して、眼が見えるようになるかもしれない」とおっしゃるのは65歳の全盲のランナー

 「障害者が障壁を打ち破ってスタートラインに立つことは彼らの人生を変え、ランニング以外のチャンスをつかむきっかけになっている。その挑戦が健常者に与えるインパクトも大きい」とおっしゃるのは障害者が健常者とともにランニングやウォーキングを楽しむ環境作りを目指すアキレス・インターナショナルCEO Eさん。五十七歳 女性

 それではそろそろ私にとっての「走る力は生きる力」に戻ってみよう。

 私は二十代から長距離走を楽しんでいた。そして四十代前半、社協にボランティア登録し、視覚障害者の伴走ボランティアとしてロードレースでともに走っていた。これは五十歳ころ現在の職場に就職してからも続いている。職場に依頼が来て、府中市と尾道市の小学校で生徒たちを伴走し、私がアイマスクを着用して伴走してもらったこともある。

 京都てんとう虫マラソンもそのような縁で出場していた。二回ほどは視覚障害者の伴走者として参加した。

 ただし、がんで胃を全摘してからは個人として気楽に参加。そして「スキルス胃がんに負けないぞ!」というゼッケン着用。ゼッケンを見てOさんが話しかけてくれた。彼女は胃がんで二回の手術をしており、今は全摘。そんな関係だから話せば気が合う。でも、てんとう虫マラソンも京都ファンランも終了したので、京都でのマラソン大会に参加は難しく、今はフェイスブックでの交流のみ。

 最近、神戸・芦屋のRFLに参加している。そこではキャンドルランに出場し、走った距離に応じてがん患者のための支援金を提出している。

 また、私は糖尿病があるので、食事とともに運動は重要。そこで個人でもできるジョギングを楽しんでいる。月平均二百十キロはジョグしているので、一日平均七キロとなる。まさに走る力は生きる力だな。

 先日は「八十歳、まだ走れる」という本を読んだ。私もあと十年は走り続けたい。楽しみながら。