新しい年度を迎えて(2025年度4月18日)
「四月も中旬になったな。今年度は遅かったなあ」例年だと新年度になるとすぐに「よし、今年度も頑張るぞ!」という気持ちがわいてくるのだが。
今回は三月下旬から何だか沈んだ気持ちの日が多かった。やっと今週の初めからやる気になった。少し振り返ってみよう。
三月下旬といえば「来年度はわかばの清掃は週三回になったので、どのように予定表を組むか」を検討していた。毎日ではないので、空欄を作らず、毎回利用者を当てはめることができるのではと思っていたが、「体調が悪いのでしばらく休ませてほしい」「花粉症なのでどうだろう」等伝える利用者がいて、埋めるのが難しいということがあった。
また、「二日に一回の清掃になるので、もう一度基本に立ち返り、きちんとやろう」と利用者に伝え、今までより細かい指導を始めた。特に清掃中、けがをした利用者には「もうけがをしないようこ見守って」と言われているので何度も指導した。すると利用者から「皿海は厳しすぎる」「ほかの人を注意していても、それを聞いて自分もしんどくなる」という利用者が出てきた。
また、リフレで仕事をしている他の組織の職員の中にも「あの人の注意は厳しい。利用者がかわいそう」という声が聞こえる。私は「最近、ちょっと変わったなあ」と思った。
リフレの清掃をし始めたころは「自分は清掃で就職したいので、厳しく指導してほしい。そして毎日でも出たい」という利用者が複数いた。
また、私も指導していただいた清掃の職人さんは指導して自分の思うように動かない利用者には「あなたは清掃に向かない。中の作業を頑張りなさい」とすぐに方向転換をさせていた。
その人が退職された後、「清掃に出たかったら私がもう少し長期に指導するから出ておいで」と声掛けをして出てもらっていた。その頃よりはずいぶん優しくなったのだがなあ。
また、「休日が増えたので、今年度はがん患者支援に向ける時間を増やそう」と思っていたが、ついうっかりで四月のRFL広島の会議(初回)に参加することができなかった。車のキーを紛失したのもこのころ。うまくいかないことが続いた。
いつもだと、「みんな運・不運は年間を通せば一緒。今頃不運が続けば、あとは良いことばかりになるだろう」と、楽観的にとらえるはずなのに、今回はちょっとうつ気味だった。
だけど、先日リカバリーフォーラムの基調講演を聞いて気分が少し変わった。糸川昌成先生が「今なぜ多様性なのか」と題する講演の中で、神田橋譲治先生の「その人らしさが失われると病気になる」という説を取り上げられた。
〇ケチな人が気前良くなろうとすると病気になる。ケチさかげんに磨きをかける。脇が固く堅実な経営者になる。
〇ずぼらな人が几帳面になろうとして病気になる。ずぼらかげんに磨きをかける。わきが甘く懐深い大人物になる。
〇意地悪な性格を直そうとしたら病気になる。意地悪かげんに磨きをかけたら、批判精神の際立った改革者になる。
神田橋先生は精神療法では著名な人である。こういう考え方を知ると、「私が本気になり、熱く指導しなくても良いのかな」と考え、気持ちが楽になる。もともと、年度が替わると同じ人の指導するのは緩やかにしている。いつまでも指導していると「パワハラでは」と最近は思う人もいるようなので。
また、「ランナーズ」を読んで記した「走る力は生きる力」をいつものように知り合いに送ったところ、「うちの機関誌で取り上げたい」という返事をいただいたところがある。
四月十七日、精神障害者の自主活動グループ「さわやかフレンド」に参加したところ、歓迎してくださった。私は障害者手帳をもっていないのでボランティアとしての参加。当日、無事終わったので精神障害者ボランティアグループ「アンダンテ}に参加。
最近少しずつ状況がよくなってきている。やはり、年度の初めに悪いことが起こると、あとは良いことが続くのではという気になった。よし、今年度も頑張るぞ!













