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2025年06月02日

共感できたよね

共感できたよね(2025年6月2日)

 新市図書館で四月末に見つけたチラシ。「大人の絵本セラピー~絵本でいやそう こころとからだ~ ♬セラピーテーマ;いいな 自分!」「よっし、五月になったら申し込もう」

 私はスキルス胃がんの患者・家族を支援する「希望の会」に入っているが、そこでズームによる「絵本を読む会」を勧められて、参加した。絵本と言っても子供だけが楽しむものではない。多彩な経験を積んだ大人だからこそ感じることがある。

 さて、五月三十一日、「大人の絵本セラピー」が開催される「ふくやま文学館」に到着。くじ引きによるグループ分け(三人ずつ)を行い、着席。総数は二十四名。講師は奥田かずみさん。

 今日は五冊の絵本を読まれ、グループで感想を話し合う。また、講師に指名された人は全体に向かって自分の感想を紹介した。

 話は初対面にもかかわらず、盛り上がり、楽しかったので、紹介したいと思ったが、ズームと一緒で「ここで話し合ったことはここだけの話。会場を出たらほかで紹介しないでください」と講師は言われた。そこで、今回は本の簡単な紹介と、私が感じたことだけを記してみようと思う。

〇「お出かけの前に」
 家族でピクニックに出かける前に幼稚園に行っている子がお母さんの作る料理を弁当に詰める。父さんのバックを閉めようとしてひっくり返す。
自分の好きな洋服に着かえたけど、玄関先で転んで汚す。

講師は「自分の幼稚園の頃、どんな子供だったかを中心に自己紹介を」と言われた。

「私は府中市の広谷東保育所に通っていました。おとなしくて真面目と言われていましたが、スポーツでは張り切っていました。今はその保育所は統廃合でなくなり、残念です」

〇「これ、なんて読む?」
 野菜の絵と漢字がでる。ま、読むことは読めるが、野菜の絵を見て「漢字で書きなさい」と言われたら、ちょっと無理かな。「南瓜」は素直にナンキンと呼んだが、正解は「カボチャ」あの野菜、ナンキンという人もいるけれどな。

〇「こんにちは いぬ」
 主人と散歩に出る犬、その犬を見て色々話しかける人たち。それにこたえるのは主人ではなく犬。

 「私は犬を飼っていませんが、犬の散歩はほとんど同じコースを歩くのでは。だけどこの絵本では初対面の人ばかりと会うので新鮮な感じがした。

 初対面の人は自分の連れている犬との違いに注目し、その辺りの感想、疑問を投げかける。それにこたえる犬は自信満々。

 最後のページで犬が主人に向かって「他人の言うことを気にするな。俺は俺だ!」というのは本当だと思うし、かっこいいなと感じた。主人にどこまで犬の気持ちが伝わったのだろうか。本当に犬と人とが話し合えたら楽しいだろうなと感じた本。

 この本の感想、講師に指名され、全体での発表となった。ズームとはまた違った緊張感あり。

〇「しあわせになあれ」
 この絵本は、作詞作曲家の作った絵本。そこでまずはこの絵本と同じ曲を聴く。そして講師が読む。なるほど、絵を見ながら聞くと具体的なイメージがわくし、曲の持つ意味もよくわかる気がする。

〇「いいな じぶん」
 自分は「日本で一人、世界で一人」と言われると、本当に「自分のこと、大切にしたいな、貴重な存在だよな」と思う。私の職場には障害者がいて、調子の悪い時は「消えていたい」「死んだら楽になるのでは」という人がいるが、そんなとき、一緒に読むと、少しは気持ちが前向きになるかなと感じた。

 絵本はこれで終わりだが、講師の方が「感想を述べてもらい、深く読むことができました」と挨拶に来られた。私が、「ズームで絵本を読む会に参加しています」というと、「講師は誰ですか」と聞かれた。「東京の田村さんです」と答えると「田村さんですね・・・ダパちゃんですか」「そうです。ダパちゃんです」と答える。ダパちゃん、有名なのだな。

 ズームだけではなく、直接会っての絵本会も、結構楽しいな。出来たらまた参加しようかな。