今年の関東の梅雨入りは6月7日頃でした。梅雨明けの声はまだ聞けそうにないこの頃、
ぐずついた天候にもかかわらず、本日も大変多くの方が、がんサロン川越に参加してくださいました。
“あなたを支える緩和ケア”
本日のがんサロンは、身近でがん患者さんの心と体に寄り添ってくださる緩和ケアの看護師さんにお話をしていただきました。
がんに罹患することで、治療による体へのダメージだけでなく、心に受けるダメージも強くなります。
緩和ケアはWHOにより定義されています。
特定非営利活動法人 日本緩和医療学会
がんと診断された時から早期介入ができる緩和ケア、患者本人だけでなく大切な家族のケアをするのも緩和ケア。
生活の質だけでなく、人生の質も大切なQOL(クオリティ・オブ・ライフ)。
痛み、苦痛となる身体や心の声を出してみることはとても大切なことです。
現代の医療はチーム医療です。主治医から適切なチームへ誘導してもらうことも大切なことです。
しかし、セミナー終了後の質疑応答では、現実が厳しいことも思い知らされます。
巡り合った主治医が、
“なんでも話せる”
“なんでも聞ける”
患者さんは治療に対する取り組みも前向きになりやすくなります。
しかし、現実はまだまだ
“パソコンと対話する外科医”
“聞きたいことが訊けない”
“言ったら迷惑になる”
“そんなこと聞いていない”
“こんなこと言ったら、もう治療をしてもらえない”
医師と患者の”言語”は残念ながら明らかに違います。
“病気だけでなく人を診る”ことは、ここ10年ぐらいの教育だと医師に聞いたことがあります。
今、医師と患者の新たな接点が求められる時代になってきています。
医療・医師を変えるのは”私たち患者なのかもしれません”
ただ一つ忘れてはいけないこと。
医療人を目指す人は”命を救いたいという使命を持って医学部に進学したはず”だということを。
そして、忘れないでください。
リレー・フォー・ライフがあることを。
身近で辛いことが話せなかったり、寄り添ってくれる人がいなかったら、
どうぞがんサロン川越へお越しください。
そして、公益財団法人日本対がん協会では
がん相談ホットラインがあることを。
誰かに頼っていいんです。
【次回のお知らせ】
リレー・フォー・ライフ・ジャパン 2019 川越 開催
日時:2019 年 9 月 14 日 (土) 13:30 から 15 日(日) 13:00
於:川越水上公園 芝生広場
がん患者・がん患者家族・遺族・医療関係者・患者会・支援者 様々な立場の垣根を超えて、がん征圧へ向けて、共に歩き話しましょう。
“ひとりじゃない” -新しい風と共に・・・