リレー・フォー・ライフ(RFL)とは?

 リレー・フォー・ライフ(RFL)は、がん征圧をめざすためのチャリティ活動です。1985年にアメリカ・ワシントン州シアトル郊外で、アメリカ対がん協会のクラット医師が陸上競技場を24時間走り続けて寄付を募ったことが始まりです。

 その後は、患者、家族や友人、医療者、健康な仲間たちが一緒にチームを組むリレー形式となりました。がん細胞は24時間眠らず、がん患者は常に闘い続けていることから、患者を勇気付けるために夜を徹して歩き続ける中で、地域社会全体でがんと闘うための連帯感を育む場として大きく広がり、今では全米を中心に24ヵ国、世界の5,500ヵ所以上で行われる地球規模の催しになりました。

 RFLはボランティアの手作りで企画・運営され、参加者の参加金・寄付金・企業協賛金などが、がん研究者への助成、奨学金、がん相談や検診率向上のためのがん患者支援活動に使われます。

 日本では、国民の半数が人生で一度はがんにかかり、その結果、3人に1人ががんで生涯を終えています。その現実を見れば、がん克服は全ての国民の課題といっても過言ではありません。

 こうした現実を皆が認識し、がん予防や早期発見に努めること、また情報の開示、がん患者さんとその家族の心理的・身体的な苦痛の緩和・療養生活の質の維持向上など、国民のすべてががんを理解し地域社会と連帯して、患者や患者家族を支援することが求められています。

 今、私たちにできることは、こうしたことを広く啓発・広報し、心に留めて、同じ苦しみを未来ある子供たちに経験させない社会に変えていくことです。そのためにも、「リレー・フォー・ライフ」を地域社会全体の活動として大きく育てていくことが必要です。こうした活動の意義を広くみなさまにご理解いただき、ご協力をいただきながら、社会により大きな希望と勇気を与えられるようみなさまと共に歩んでまいりたいと願っています。

 日本では2006年に茨城県つくば市でトライアルがあり、翌年から芦屋市と東京・お台場で始まりました。その後、全国で年を追って増え続け、現在では50箇所での開催が予定されています。

 趣旨をご理解いただき、ご参加・ご協力をお願いいたします。

  American Cancer Society(アメリカがん協会)制作ビデオ(日本語字幕つき)