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2016年認定 2017 ’Global Heroes of Hope’ の横顔 その1

吉川俊治さん(しゅんさん)

私は、7年前43歳のときに、ステージ3B の肺がんと診断されました。
診断の後、まず頭に浮かんだのは家族のことでした。医師から5年生存率は15%~18%だと伝えられましたが、「それなら、その15%に入ろう。」と前向きに捉え、闘うことを決意しました。
その2か月後に脳転移が見つかります5年生存率が3%を切ると聞いても、「では、その3%に入ろう。」と、生きる目標を立て、希望を失わないようにしました。
ちょうどその頃、私はRFLについて知り、当時自分と同じくがんと脳転移を患っていた故三浦秀昭さんの存在を知り、大きな勇気と希望をあらためて得ることができました。
三浦さんは、2010年にヒーローズ・オブ・ホープを受賞し、日本における「リレーの父」として知られている方です。

退院の時病院の出口で偶然目に留まったRFLのパンフレットと出会えたことに、何か強い運命のようなものを感じ、ぜひ、このRFLをやりたいと感じたことを鮮明に憶えています。
初めてRFLに参加した時、サバイバーズラップに誘って頂きましたが、勇気がなくて、皆さんの後ろを付いていくことしかできませんでした。しかし、実行委員の方が、ずっと一緒にいて、励まし、話を聞いてくれました。
今では、地元熊本でRFLJ熊本の実行委員長を務めるまでになりました。
2016年4月、熊本県をマグニチュード7の大きな地震が襲いました。私の家も倒壊をし、大きな被害を受け、5月開催に向け準備を行ってきたRFLJ熊本大会は、中止せざるを得ませんでした。
しかし、地震の数日後、病院の掲示板に貼られたRFLのポスターを、じっと見ているサバイバーさんの姿を見たとき、こんな時だからこそ、RFLは行わなければと気づかされ、実行委員の皆さんと協議を行い、10月に延期して開催することを決めました。
私のようにRFLが、がんサバイバーとその家族にとって、人と繋がる素晴らしい機会であって欲しいと願っています。

患者と家族は不安で疑心暗鬼に陥りがちですが、信じられる人々との繋がりは勇気を与えてくれ、正しい道を歩む手助けになります。RFLはそんな人たちと出会うことができる、とても大切な場所です。
この度、GHOHを受賞することができ、RFLの更なる発展のため、ともに歩んでいきたいと思います。