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2016年認定 2017 ’Global Heroes of Hope’ の横顔 その2

堀均さん(ほりきんさん)

「あなたはがんで、余命は約1年です。」

私が、医師から突然こう告げられたのは、今から17年前、48歳のときでした。
当時、「がんの宣告=死の宣告」のように考えられていました。私は、子供たちと妻のために、「がんと闘う」決意をしました。
 1つの肺に複数種のがん、副腎への転移、治療は放射線、化学療法から手術まであらゆる方法でがんと闘いながらも、闘いを続ける勇気と、生きる希望は失いませんでした。
 それを与え続けてくれたのは、自分の周りいた人達でした。
 家族の献身的なサポートと、出会うことのできた素晴らしい医師が力をくれました。
 そして、RFLで出会ったサバイバーと話をすることも大きかったです。
 私は、がんを経験することで、全てを前向きに捉えることを学び、決して諦めないという、今の自分を築くことができました。
がんと診断されるのは幸せなことではありません。ですが、がんを経験したからこそ得られたものもありました。それは、RFLと出会えたこと、RFLが無ければ出会えなかった人々との友情は、私のかけがえのない大切な宝物です。
最初の診断から17年が過ぎ、今では、対がん活動に積極的に取り組めるようになり、2016年は、RFLJの10周年イベントの実行委員長と司会を務めさせていただきました。
他のリレーヤーと共に、RFLに携わってきた11年間を振り返った時、最初にRFLに誘ってくれた、親友でもあります故三浦秀昭さんを含む、亡くなった仲間たちのことが思い浮かばれ、偲びました。
今や、がんは死の宣告ではありません。RFLは、がんサバイバーが安心して病のことを話せる場所であり、みんなの命が輝く場所であります。
そして、私自身の命のバトンが、次の世代にリレーされているのを見ることができる場所だと思っています。