*** マイストーリー ***
德永 雄哉 さん(RFLJ京都、RFLJ滋賀医科大学実行委員 サバイバー)
私は2013年9月に脳に腫瘍があると診断されました。まだ中学2年生(14歳)のときです。
この日を境に勉強、野球、友達と遊ぶといったたくさんの「あたりまえ」を失いました。
大学病院に転院して、生検手術を行ったところ胚細胞腫瘍と診断されました。当時はがんや治療に対する知識などはなく、漠然とした不安を抱え、その過酷さを知ることになったのは治療が始まってからでした。
そんな過酷な経験が今となっては「がんになって良かった」と思えることもあります。その一つがリレー・フォー・ライフ(RFL)の実行委員をさせていただいていることです。
大学1年生時、現在も所属する小児がん患者会のキャンプにRFLJ滋賀医科大学の実行委員の方がボランティアとして参加されていました。RFLについてのお話しをお聞きし「私も過去の自分と同様にがんで苦しむ人の力になりたい」と考え、実行委員になることを決意しました。
それまではRFLという言葉も聞いたことがありませんでしたが、日本のみならず世界中でサバイバーを支援する活動をしていることに感銘を受けました。
私にとって、RFLはがんの闘病経験を生かせる場であり実行委員会、RFL関係者、そして社会にがん啓発、支援、講演といった形で役立てると実感でき、あの時失った「あたりまえ」が「生きがい」という形で還って来たと信じています。
加えて病院でのAYA世代のがんサロン運営、がんを知らない子供たちにがん教育を行う活動にも携わっています。だからこそ、そのようなサバイバーにもRFLに参加してほしいという思いは誰よりも強く持っています。
RFLがあるから経験できたこと、出会えた人が全てのサバイバーにとっての生きる原動力になるようにこれからも活動を続けます。