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【川越】助け合いともに歩むRFL

「リレー・フォー・ライフ川越2012」(儀賀理暁実行委員長)が9月15日(土)と16日(日)に、川越市の川越水上公園・芝生広場で開催されました。今年で4回目の開催となり、毎年参加者数も増えてきて地域に定着した感のあるRFL川越。今年は30を超えるチーム、約2000名の方が参加し、サバイバーズラップには90名程が参加しました。

当日の天候は快晴で強い日差しが降り注ぎました。4回目となる今年まで一度も雨が降ったことがないそうです。川越実行委員会はとてもチームワークが良く、ボランティアさんも含めて幅広い世代のスタッフが協力して準備をしていました。事務局長の若海敬司さんはいつも笑顔で参加者と接します。自然と参加者も笑顔がこぼれるような和気あいあいとした雰囲気が会場にありました。

ファンファーレ演奏に続いて開会宣言が行われ、名誉大会委員長である川合善明川越市長らが祝辞を述べました。引き続き行われたサバイバーズウォークでは手形の押されたフラッグを持ったサバイバーが笑顔でコースを1周しました。一斉ウォークには、あけぼの会、GISTERS、中外製薬、埼玉医科大学緩和ケアチーム、城西大学など多くのチームが参加し、思い思いのフラッグを持って笑顔でコースを歩きました。

中央ステージではタヒチヌイのダンスやバルカン地方の民俗舞踊などがあり参加者を楽しませていました。タヒチアンダンスでは参加者も混じって踊りレイをプレゼントされる等、ダンサーと参加者が一体となって盛り上がりました。また、かわごえ緩和ケアネットワーク:PINKによるフォーラムも行われました。熱心に耳を傾ける参加者が多かったのが印象的でした。野外サロンでは多くの啓発セミナーが行われました。サバイバーの鈴木襄さんは体験談を語り、「がんを触ってみよう!見てみよう!」では、摘出したがん細胞をジップロックにいれて参加者に見せながらセミナーが行われました。夕方にはがんサロンも開催され、多くのサバイバーが語り合い交流を深めていました。

ブースでは埼玉医科大学の緩和ケアチームとがん相談支援センターによる「がん相談」が行われました。また、チャイルドテントの風船アートも子供たちに人気で「近くに住んでいるから来た」という小さなお子さんを連れたお母さんもいました。中外製薬のジャイアントコロンでは大腸がんに関するクイズをしながら理解を深められるとあって巨大なオブジェを通り抜ける人たちでいっぱいでした。

夕方になるとルミナリエセレモニーが行われました。エンプティテーブルではリレーウォークをしている参加者も足を止め参加者が皆テーブルの前に集まり、思いをひとつにしてがんで亡くなられた方を悼みました。会場に並んだルミナリエバッグでHOPEの文字が浮かび上がり、またコース沿いのルミナリエはとても色鮮やでした。「見ていて元気をもらえた」という参加者の声もあり幻想的な景色がそこにありました。サバイバーチームから、夜間に歩いてくれるボランティアさんへのタスキ引き継ぎ式もあり、390mのウォーキングコースには常に人があり24時間歩き続ける多くの参加者がいました。

二日目はラジオ体操からスタート。つぼけんさんのサックス演奏もあり、爽やかな朝となりました。ステージでは、高校時代の同級生バンドというCLEARが会場を盛り上げました。ビートルズのアマチュアコピーバンドで、親しみのある曲を演奏しながらチャリティーを訴えていました。閉会式前のサバイバーズウォーク・ラストウォークでは、参加者たちが24時間の疲れも感じさせない元気な足取りでコースを歩きました。

RFL川越では、ステージに立っている出演者とその前を歩いているチームの人たちがお互いに応援し合ったり交流する姿が印象的でした。和気あいあいとした雰囲気の中で、参加者が明るく「がん」を前向きに捉えているように感じました。儀賀実行委員長が「ともに語りませんか。ともに歩みませんか。ともに生きてみませんか。」と話すように、他者を思いやり助け合う実行委員会のカラ―そのままに、「ひとりじゃない」と感じさせる大会となりました。