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2023年04月22日

がん友のエッセイ

大腸検査(2023年4月15日)

 「長かったなあ、今回の大腸検査。前回ここでしたときは一時間程度だったはずだが、今回は二時間。でも終了してほっとしたよな」と思っていると先生の説明が始まった。「今回小さなポリープがありましたが切除しておりません。便による検査がどうであれ、二~三年後には内視鏡による大腸検査を受診してください」「わかりました。ありがとうございます」これは三年前の四月上旬、府中市民病院で大腸検査を受診した時の会話。

 そこで、今回四月十三日大腸検査を受診した。まずは十日から消化の良い食べ物に変更した。主食は米に水を増して焚いた柔らかいご飯か、煮込みうどんとする。おかずは鶏肉とかアジといった脂肪の少ない魚肉、野菜はダイコン・人参だが、皮をしっかりむいた物を煮込む。おやつはバナナ。

 医師の指示に従うのではあるが、前回便がなかなか出なくて、検査の時間が遅れた。今回こそはという思いあり。

 十二日、夕食後、下剤を飲む。その後水を少しずつだが、複数回飲む。いつもより少し早めに床にはいる。

 零時過ぎ、目が覚める。お尻がちょっと変。トイレに急いで行きかけるとすでに少しずつ便が出る。いいぞ、前回は病院に行くまで便が出なかったが、今回はもう出始めた。これなら予定の時刻から検査ができるかもしれない。

 十三日、いつも通り四時四十分起床。いつもなら朝食を自分で作るが、今朝は絶食。新聞が来るまでは退屈。でも、トイレに数回行く。いい傾向。八時になり、妻に車で病院へ送ってもらう。

 受付をすまし、必要書類を提出すると、いよいよ腸管洗浄液一リットル入りの袋をいただく。「まずは半分をゆっくり飲んでください。飲んだ後病院内を歩いたら、効果があるので歩いてください」と言われる。毎日二万歩前後ウォーキングしているので、これは楽勝。ゆっくり洗浄液を飲んでは歩く。病院へ来て、三回くらいトイレに行くと、「次は流さないで見せてください」と看護師に告げられる。

 またトイレに行きたくなり、すますと看護師に告げる。「きれいになりましたね。皿海さんは一番初めに検査しましょう」よし!前回はなかなかきれいにならず、一リットル以上飲んだのではという記憶あり。

 いよいよ検査室へ。今回の医師は広大病院から来られた中年の落ち着いた雰囲気の先生。「皿海さん、前回は時間がかかりましたね。」と声をかけられる。「はい、二時間近くかかったかと記憶しています」

 検査が始まる。私は横になりモニターを見る。まずは直腸、ずいぶんきれいに見える。内視鏡が前へ前へと進む。「ポリープのあるところはどこかな」と思いながら見るが、きれいだ。時々医師は写真を撮る。「もしかして怪しいところかな」と思うが、私が見てもわからない。もう、見ることはやめようかな。ずーと見ていると疲れる。異常があれば後で説明があるだろう。楽な姿勢で過ごそうかな。

 「はい、盲腸あたりに来ました。これから元のところに下がりながら、気になるところがあればじっくり見ます」と医師。ずいぶん早いな。でも、ポリープがあったら切除するのはこれからというわけか。

 「はい、終わりました。着替えたら説明します」と医師。四~五十分くらいか。前回よりずいぶん早いな。

 着替えると、医師のいるところへ。「今回、ポリープは見えませんでした。腸はひだがたくさんあるのでそこに隠れたということは考えられますが、それは大きくなっていないということでしょう。ただ、憩室が一か所ありました。毎年便による大腸検査を受け、異常があったら内視鏡検査を受けてください。ポリープ切除はなかったので、入院はありません。これから帰って大丈夫です。食事もいつもと一緒でいいです」

 よかったなあ。今夜は絵本の会「あったか」が開催されるけれど、参加できそうだ。そして明日からまた日常生活に帰ることができるぞ。