久しぶりの三次旅(2023年11月28日)
「最近長い距離の旅をしていないなあ」コロナ禍のせいだろうか。旅といえばRFLで広島へ行ったくらいで自分が遊ぶための旅はない。コロナ禍の前は三次へ年に一~二回行っていたのになあ。
確か、県北とまーれ(がん患者会)の会長さんに招待していただき、三次が好きになったのがきっかけだったような気がする。そして最近は地方のローカル線を守る意味も込めて、福塩線で高木から三次へ行っていた。
「よし、しばらく行っていないが、母がショートスティに行っているし、紅葉が見ごろだから行ってみよう」三次尾関山公園のもみじは今が見ごろという情報が入っている。
十一月二十六日(日)午前六時二十八分発の福塩線に乗る。府中駅で三次行きに乗り換える。ローカル線なので一両だ。乗車人員は十名前後で推移する。休日なのでこんなものかな。
「うーん、やはりそうか」以前の三次旅、上下を過ぎると車窓から真っ赤な紅葉を見ることができるところがしばしばあったような気がする。だけど今回はくすんだ山吹色とでもいうのかきれいな紅葉はなかなか見えない。
「こうなったら楽しみはあれだな」三良坂駅の手前、右側の車窓から見える牛の放牧がのんびりとしていい。見ごたえのある風景だけど、ジーゼル車の窓から見えるのは短期間。カメラを構えてしっかり注目。
予定通り、八時五十分三次駅に到着。駅を出ると、バスの待合所で三次名物「辛麺巻き」を購入。普通の巻き寿司よりちょっと高価だがこれが好き。お腹がすいたらこれを食べよう。
よし、巴橋を通って尾関山へ行こう。今日はスマホにいれてある「TATTA」でウォーキングのセットをして出発だ。本当はジョグを楽しみたいのだが、三次駅はいくら探してもコインロッカーがない。服を着替えることも荷物を置いておくこともできない。でもウォーキングなら記録に残るぞ。
巴橋を渡ると妖怪博物館を目指す。そこを過ぎたら交差点を左折し、少し坂を上がると「尾関山公園入口」が見える。
「へーさすがにきれいだなあ」尾関山に入ると真っ赤な紅葉や朱色のもみじが迎えてくれる。それも山全体というか半端な量ではない。春には桜の名所というのに、モミジの木がこんなにあったかなあという感じ。
少し上がったところに「浅野神社」がある。入り口付近には「阿久利姫の像」がある。そうだよね。阿久利姫は忠臣蔵でおなじみの赤穂藩浅野内匠頭へ三次藩から嫁いだ姫。十二月になると忠臣蔵の季節だよな。
展望台にも上る。高所恐怖症の私にとって、ちょっと怖いところもあるが、よい景色だ。紅葉の中に、馬洗川がゆったりと曲がって見える。何だか家にいるときよりも旅に出ると時間がゆっくりと流れているように感じる。
尾関山公園を出ると、妖怪博物館を見学し、駅に向かう。駅前を通り過ぎ、サングリーンへ行き、買い物をするわけではないが、商品を見る。そして昼食。あんかけうどんは美味しかった。
三次といえばワイナリーや奥田美術館もあるが、ジョギングなら尾関山公園とともに見学できるが、ウォーキングだといずれか片方だ。今日は尾関山や、駅前にした。
帰りのジーゼル車の時間が近いので、バスの待合所へ行き、お土産を選ぶ。「あった」此処の座席の奥になんと私が探し求めていた「コインロッカーがある。よし、これで次からは着替えを入れてジョギングが楽しめるぞ。駅近くにコインンロッカーがないか、インターネットでいろいろさがしたのだが、出てこないというのが何年も続いた。今回最大の成果だ‼