笑わなくちゃあ(2024年5月6日)
四月三十日、「にこっとつながる絵本会『みぢか』」に参加した。そこで三冊の本が読まれた。最後に読まれた絵本を取り上げてみたい。
「おひさまわらった」きくち ちき作 フレーベル館である。あらすじについては「草がゆれ、花はおどり、虫やちょうのささやきが聞こえる森の中へ散歩に出かけよう。おひさまのもと、すべての命とつながってどこまでも歩いて行ける(フレーベル館)」とある。まさにその通りの絵本。
これを聞いていて、「五月の連休は天気が良いという予報だ。それにちょうどジョグしやすい季節。森とは言えなくても、山の方に向かってしっかりジョグしよう」と思った。
また、「笑うというのは良いことですね」という参加者の意見も多かったと思う。「私は今年になってからあまり笑っていないな。もっと笑って過ごす必要ありだな」と思った。なぜ笑わなくなったのだろう。
家族に調子が悪い者がいて、皆に余裕がないのも一因だろう。ちょっとしたことにイライラしやすく、笑顔で会話を楽しむことが減ったようだ。でも、母は四月三十日、無事退院できた。
また、職場では府中市と契約のリフレ清掃。利用者に体調を崩したり、利用者の高齢化で参加希望者が減少したりいる。
でもこんな時こそ笑顔で接することが大切。私がピリピリしていたり、しかめた顔をしていたりでは、ほかの人も気が重いだろう。
そうだ!がんになって知り合った「生きがい療法」には「笑わせ療法」というのがある。「笑わせ小話」を考えているときは心の中が愉快になり、無意識のうちに笑顔になる。そしてナチュラルキラー細胞活性が強くなり、がんに対する抵抗力が強くなるという。そして人間関係も良好になるという。
私もがん治療中は「よく笑わせ療法を実践していた」と思い返す。そこで産みだした自己紹介を紹介してみたい。
「こんにちは。私の名前はお皿に海と書きましてさらがいと言います。だけど、変わった名前なので気合を入れて書こうというのか、お皿の一画目をはねてから書かれる方がいます。また、一画目の縦棒を二画目の横棒より明らかに長く書かれる方もいます。それを見るとお皿に海というより、血の海と感じます。
私は平和主義者です。血の海を見ると逃げ出したくなります。世界では争いごとが起こって、血の海になる所もありますが、私の名前はお皿に海でよろしくお願いします」
こういう自己紹介は、生きがい療法学習会あるいはがんの講演の時に行う場合が多い。講演の際、緊張していても、この自己紹介で笑いが取れると、「よし!今日の客は良い人だ。講演は成功するぞ」と思う。もっとも、内容よりも姓だけ覚えて帰られる人がいるかもしれないな。
ある時、森田療法の学習会が岡山市で行われた。その時私も講演する前に、自己紹介を前述のやり方で行った。講師として東京からいらしていた森田療法の先生が、私の自己紹介を評価し、講演の中で取り上げてくださった。こうしたこともあるので、今もこの自己紹介は続けている。
ほかにも笑うため、「笑いヨガで超健康になる!」マキノ出版(DVD付録付き)。「思いが伝わる 笑い文字レッスン」かんき出版 等周りの人に笑ってもらう、笑わせ療法の材料は持っている。
「面白くなくても、笑顔を作るだけでも免疫力は活性化される」と言われている。以前は一人になり、退屈な時はこういうものを使って笑顔を作っていたが、最近は本当に笑顔が少なくなったと思う。
自分は幼少から「まじめでおとなしい子」と言われていた。そんな性格から敵はいなかったが、友人と言える人は少なかった。あまり笑う機会はなかった。だから「がんになって性格が変わった。よく笑うようになった」と言われていた時期があった。
世界あるいは日本の状況が苦しい今、自分の性格を変え、もっと周りの人と笑えたらいいなと思う。
ゴールデンウイークといえども、円安&物価高で旅行も近場で短期間しか行けなく、「心からゴールデンウイークを楽しむことができない」という人も多い状況だけに。
よし、連休はしっかり楽しみ、笑って過ごそう!